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 日本の回転寿司チェーン「くら寿司」の米子会社「くら寿司USA」の株式を、トランプ米大統領が購入していたことが分かり話題となっている。

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 米政府倫理局が開示した資料によると、トランプ大統領は2026年1月から3月末までの3カ月間に3700件を超える取引をしていた。1日あたり60件のペースだ。取引銘柄リストには、マイクロソフト、アップル、アマゾン、エヌビディア、オラクルといった大型株が並んでいる。

 そこにまじって、2月2日、米ナスダックに上場している「くら寿司USA」株を取得していた。購入額は約100万〜500万ドル(約1億5900万〜約7億9500万円)と記されている。トランプ大統領が購入した日本関連銘柄は、「くら寿司USA」だけのようだ。

 トランプ・オーガニゼーションによると、投資判断は第三者金融機関が担い、トランプ本人や家族は取引の意思決定に関与していないという。しかし、まったく本人の意思が反映されていないのかどうか。開示書類には、「いつ、なにを、どの規模で取引したか」は、示されているが、「なぜ」その銘柄をチョイスしたかは記載されていない。

日本の「くら寿司」の株価も上昇

 くら寿司アメリカに進出したのは2009年。現在、23州で89店舗を展開している。業績は好調だ。2026年第2四半期の売上高は、前年比23%増の8000万ドルだった。株価は約51ドルだ。メニューは、ロール寿司など現地の好みに合わせてローカライズしている。

 なぜ、トランプ大統領は「くら寿司USA」株を買ったのか。経済ジャーナリストの森岡英樹氏はこう言う。

「株式投資はさまざまな銘柄を組み合わせるのが基本です。ハイテク株だけでなく、消費銘柄も買ったのでしょう。この先、回転寿司アメリカ市場を拡大させる可能性があります。いまや寿司はブランドですからね。アメリカで成功しているのは、くら寿司だけなので、寿司関連なら『くら寿司』一択だったのでしょう。株を買うなら業界ナンバーワンというのも、彼らのセオリーです」

 一方、別の見方もある。

「はたして純粋に企業分析をして買ったのかどうか。アメリカの大統領が、ちょっと発言しただけで株価は大きく動きます。トランプ大統領がどんな発言をするか要注意です」(兜町関係者)

 トランプ大統領が買ったことで、日本の「くら寿司」の株価も上がっている。

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