和泉元彌の辞書に浮気と自殺と離婚はない「レンブラントの夜警」トークショー
笑顔で登場した和泉元彌は、絵画と狂言は異質に思えるかもしれないが、表現者として共感するところも多かったという。「長い期間をかけて生き続けてきた芸術には、共通するものがある。600年残ってきた狂言を、今の時代の息を吸って舞台で昇華させていくことが、革新的だととられる。絵画も一つのキャンパスに何を込めるのか、本質を見極めなければ一つの作品を作ることができないからだ」と語った。
この映画では、レンブラントが3人の女性に愛され、仕事やプライベートに支えられている姿が描かれているのだが、これに対し「物事を表現するとき、アーティストはすごく孤独である。そのときに、家庭の温かみがより所となる。妻、子、親、家族というものが円満であれば、表に向かったときに笑顔でいられる。だから僕が輝いていないといけない」と、家庭問題で騒がれることが多い和泉だけに、熱のこもった話となった。
舞台挨拶の最後に、「黒の濃淡が綺麗に描かれているので、黒の美しさを見てもらいたい。また、天蓋つきのベッドのシーンが多く出てくるが、それを見比べてもらうだけでも、映画は一つの枠に収まらない芸術なのだと感じてもらうことができると思う」と、見どころを紹介して舞台挨拶は終了した。
その後に行われた囲み取材で、芸能リポーターからの質問攻めにあうことになった和泉。家族は円満ですか?という問いかけに、「僕の笑顔を見れば分かるでしょ。基本的に円満です」と笑顔で答えた。
続けて、「そうでなければ、嫁と母の間に入ってやせ細っていくだけ。最近、家の周りに取材の張り込みがなくなった。不幸せな映像だけを撮って、幸せな映像は撮らない。不幸せなままの和泉元彌になっている。嫁をとるか、母をとるかという問題ではない。浮気と、自殺と、離婚は僕の辞書に決してない」と語った。
最後に成人した人へ「いろんな事件が多いが、心の豊かさはまず家庭から。いい未来を作っていく大人になっていただければ良いなと思う。私も見本になれるように日々、努力精進を重ねていきます」とメッセージを送り取材は終了した。
監 督:ピーター・グリーナウェイ
出 演:マーティン・フリーマン、エミリー・ホームズ、エヴァ・バーシッスル、ジョディ・メイ ほか
配 給:東京テアトル/ムービーアイ
公式サイト:http://eiga.com/official/nightwatching/
2008年1月12日より、新宿テアトル タイムズスクエアにてロードショー中
