加速しノーブレーキで...はねられた女子生徒は今も意識戻らず 酒田市の女子中学生意識不明事故 はねた男は「刑が重すぎる」と控訴も、裁判所は控訴棄却 危険運転にならなかった理由などを振り返る(山形)
去年8月、山形県酒田市で横断歩道を渡っていた中学3年生の女子生徒(当時14歳)を車ではねて重体にさせたとして、過失運転傷害の罪に問われた酒田市の無職の男(63)の控訴審判決が21日、仙台高裁秋田支部で言い渡されました。
小川直人裁判長は「刑が重すぎる」とする男の訴えを棄却し、拘禁刑3年6か月の実刑とした一審の判決を支持しました。
改めて、事件発生から前回の裁判までの流れを振り返ります。
中学生がはねられ、意識不明に
この事故は去年8月、酒田市亀ヶ崎で中学3年生の女子生徒が横断歩道を渡っていたところ、生徒を横断させようと停車した車を追い越してきた軽乗用車にはねられたものです。
女子生徒は意識不明の重体となり、今も意識が戻っていません。
男は「危険運転」で送検されるも、「過失運転」で起訴
この男の運転を受け、警察は「危険運転」の適用を視野に送検。しかし検察は、要件を満たしていないとして過失運転で起訴しました。
結局、事故を起こした酒田市の無職の男は過失運転傷害の罪で裁判が行われ、一審では拘禁3年6か月の実刑判決が言い渡されました。
山形地方裁判所酒田支部によりますと、男はこの判決を不服として、去年12月12日付けで控訴していました。
「刑が重すぎる」と主張
仙台高等裁判所秋田支部で行われた控訴審の初公判で、男の弁護側は、控訴の理由について「悲惨な事故だが、刑が重すぎる」とし、「拘禁1年6か月が妥当」だとしました。
また、男が被害者とその家族に謝罪の手紙を送ったことも明らかにしました。
一方検察側は、控訴の棄却を求めました。
「比較にならないほど重い」
そして迎えた、21日の控訴審判決公判。
仙台高等裁判所秋田支部の小川直人裁判長は「無謀かつ危険な運転による重大な過失により事故を起こしたもので、被告人に対する非難の程度は、通常の単純な過失による事案とは比較にならないほど重いことが明らかである」などとして控訴を棄却し、一審の判決、拘禁3年6か月の実刑を支持しました。
弁護側は上告について「被告人と話し合い検討する」としています。
