新K-1MAX参戦、城戸康裕に訊く
「3月にKrushで健太選手に勝った後です。実は試合が決まって気づいたんですけど、海外で試合をするのは今回が初めてなんですよ。僕は外国人選手とも何度も戦っているので、勝手に海外でやっているもんだと思ってました(笑)」
――このタイミングでK-1MAXの世界トーナントが行われることについてはどう感じていますか?
「新しい形で開催されるK-1の一発目の大会になるので、どういうイベントになるのかまだ分からない部分はありますよね。だから大会が開催されていない現段階では何とも言えない、というのが僕の気持ちです。もちろんいい方向に進んで欲しいし、そういう期待は持って試合をしたいと思います」
――3月にKrushのベルトを獲って、今年の方向性を考える時期でのK-1MAXからのオファーだったと思うのですが、城戸選手にとってこのチャンスは逃せないものだったのですね。
「はい。3月にチャンピオンになったからこそ巡ってきたチャンスですけど、僕の目標は日本じゃなくて、あくまで世界。自分の実力がどれだけ世界に通用するのかを試したいですよね」
――特に城戸選手は2008年にK-1MAX日本王者になって、それからは毎年K-1MAX世界トーナメントが目標になっていて、K-1MAXへのこだわりは強い選手です。
「今はKrushのベルトを持っているので、ベルトを防衛することも大事なことだと思っています。でもその一方でもっと上に攻めていきたいという気持ちもあって、そういう部分で自分にとってK-1MAXという舞台は大きなものです」
――対戦相手のシュー・イェンについてはどんな印象を持っていますか?
「中国の70キロではナンバーワンの選手なんですよね? 人口13億人の国でそういわれるような選手なので強敵だと思っています。生で試合を見たこともありますし、具体的にイェンの強さや怖さがどこにあるのかも分かっています」
――イェンは体が頑丈で攻撃力があるというイメージの選手ですが、そういうタイプの相手はいかがでしょう?
「僕のファイトスタイルは、ああいうタイプには分が良いと思いますよ。ちゃんと攻略法も考えて対策も練っています」
――城戸選手自身、最近はサウスポーで戦う時間を長くしたり、対戦相手に合わせて臨機応変に戦う新しいスタイルが確立されつつあると感じます。
「モデルチェンジをしたというよりも、無駄を省いて良い所を伸ばすイメージなんですよ。リスクがあることはせずに勝つ戦い方を追求して、今の形になりました。自分で言うのは変かもしれませんが、戦い方を洗練するという意識で取り組んでいます」
――今回はトーナメントなので1回戦を確実にクリアすることも求められますよね。
「僕はこの1回戦を勝てるかどうかが、かなり重要だと思っているんです。ここで勝てば自然と次の試合も決まるし、その期間を世界トーナメントに勝ち残って過ごすことは、すごく大きなモチベーションになります。周りにも自慢も出来るし(笑)。イェン戦は格闘技人生が懸っている一戦だと思っているんで、毎回もう無理だろうって思うほど追い込んで練習するんですけど、今回は今まで以上に追い込んでいます」
――城戸選手が出場する大会の前日にはGLORYが開催され、ここでも16名参加の世界トーナメントが行われ、日本からは佐藤嘉洋選手も参戦します。城戸選手はGLORYについてはどう考えていますか?
「個人的にはそういう団体があって、ありがたいなと思います。あるかないかで言えば、絶対にあった方がいい。プロモーターサイドとしてはライバルがいるとやりにくのかもしれないですけど、選手の意見は競合団体があった方がいいと思うんです。その方が選手としてのチャンスも増えるし、ちゃんと結果を出せば条件も良くなる。K-1MAXとGLORYがプロ野球のセリーグ・パリーグのような関係になってくれればいいですよね。それでいつかは日本シリーズ=両団体のチャンピオン同士が対戦する試合を実現させたいです」
――実は佐藤選手も『GLORYのチャンピオンになって、K-1王者と戦いたい。プロ野球の日本シリーズならぬ、立ち技の世界シリーズをやりたい』と、城戸選手と同じことを言っていましたよ。
「そうなんですか!? 僕は佐藤さんをパクったわけではなく、僕個人の意見として言ったんですけど(笑)、佐藤さんも考えていることは同じなんですね」
・K-1 Rising 2012主な対戦カード
・Glory出陣、佐藤嘉洋「ペトロシアンがいるから……」