侍ジャパンは何が足りなかったのか…歴代ワーストの8強止まりで散る「苦しかったリリーフ陣」「調子をあげられなかった選手たち」【WBC】

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6回に4番手で登板した伊藤も3ランを被弾と勢いを止められなかった(C)産経新聞社

 野球日本代表「侍ジャパン」は現地時間3月14日に行われたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の準々決勝でベネズエラ代表に5−8で敗れた。

【動画】痛恨の被弾…伊藤大海がアブレイユに逆転3ランを許した

 日本は過去大会ワーストとなる8強止まりでの敗退となった。

 先発の山本由伸が4回2失点で降板。打線は3回に一時同点となる佐藤輝明の適時打、さらに森下翔太の3ランなど、懸命にベネズエラに食い下がった。

 しかし5回に2番手の隅田知一郎がガルシアに2ランを浴びると、6回から4番手でマウンドに上がった伊藤大海も勢いに飲まれた。

 無死一、三塁のピンチを迎えると7番のアブレイユに完璧に直球を捉えられ、逆転の3ランを許した。 

 勢いを加速させるベネズエラ打線に比べて、日本は4回以降に点を奪えず、沈黙。

 1次ラウンド4試合は全勝で勝ち抜いてきたが、日本ラウンド後にインタビューに応じた井端弘和監督は「調子をあげてこないといけない選手もいる」とコメントしていた。

 前回大会、不動の2番打者として世界一に貢献した近藤健介は、今大会で不振に陥り、無安打で終了。9回一死には代打で登場したが見逃し三振に倒れた。試合後はベネズエラ打線の歓喜の様子を目に焼き付ける様子もあった。

 また投手陣では大会前から懸念されていたリリーフ陣の弱さも相手打線から突かれた。

 前回大会の覇者とあって日本対策が進む中、今大会は抑え候補の平良海馬(西武)が辞退したことに始まり、その後も石井大智(阪神)が実戦での怪我で相次いで辞退。最後はメジャー組の松井裕樹(パドレス)も辞退となり、急遽、追加招集が行われた

 チームには専門のリリーバーがわずか3人と、本来は先発の投手も救援に回るなど、スクランブル体制を余儀なくされた。

 もちろん、すべての選手が自分の持てる全精力を発揮して大会に臨んだことは間違いない。

 ただ大会も第6回を迎え、各国チームも確実に強化を進め、ステップを上がってきている。

 今後の侍ジャパンについて、独占配信した『Netflix』の会見の中で井端弘和監督は、「打つ方では力をつける。投げる方もストレートで押せるとか、変化球を磨くとか、そういうところで次の大会に臨んでもらえれば、日本の野球の発展につながる」との言葉を、試合後の選手にかけたと明かした。世界の舞台で勝つためには、さらに一段階レベルを上げる必要があるということだろう。加えて、井端監督は、開幕前のこの時期に調整を進める難しさにも触れている。

 マイアミの奇跡再びとはならなかったが、この悔しさを糧に各選手がどのように成長につなげていくのか。今後の侍ジャパンの歩みも注目を集めていきそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]