織田信長が築いた安土城は、完成からわずか3年で焼失した。なぜ信長はこの地に巨大城郭を建てたのか。そこには経済都市建設という壮大な構想があった。江戸文化風俗研究家の小林明さんが読み解く――。■安土城「天主」が意味するもの織田信長が、琵琶湖の東岸に位置する標高198メートルの安土山に、巨大城郭を築くことを命じたのは天正4(1576)年正月だった。これが安土城である。普請の総奉行は丹波長秀だった。工事は急ピッチ