好きな遊びを楽しむ子どもたち。(写真:「にじいろポッケ(@nijiiropokke)」のTwitterより。以下同じ)

 2022年夏のコミックマーケット100が、8月13日と14日に開催されます。コミックマーケット、通称コミケは、毎年夏と冬に開催される世界最大の同人誌即売会。萌えとパッションがほとばしる、推し作品や推しキャラへの"愛"で溢れかえった空間……コミケはオタク女子たちにとって特別なイベントなのです。

 しかし一方、世の中には現在子育て真っ最中のオタクママも存在します。コミケを筆頭にした同人イベントは全般的に、彼女たちが子連れで気軽に足を運べるような場所ではないのが現実です。

「コミケに行きたい……でも、子どもが小さいから無理……」

 そう嘆くオタクママたちは少なくないでしょう。でも、諦めるのはまだ早い! なんと、コミケに行きたいオタクママを支援する託児サービスがあるというのです。

 その名も『にじいろポッケ』。同人イベントに参加したい親御さんが、安心して子どもを預けることができる場を提供してくれる、謂わばオタクママの救世主! 今回は『にじいろポッケ』主催で二児の母でもある四辻さつきさんに、設立までの道のりや、胸に秘めた熱い思いを聞かせてもらいました!

◆同人イベントに参加したくて、自分で託児サービスを設立

――『にじいろポッケ』は、どのような経緯で設立されたのですか?

四辻さつきさん(以下、四辻)「最初に考え始めたのは2016年の秋ごろです。私は妊娠出産後に同人活動にハマったくちで、子どもが1人だけの時にはイベントの際は夫や義実家に預けていました。でも、2人目の子どもが生まれてからは2人の子どもを他の人に預けることの難しさを痛感していたんです。数ヶ月に一回のイベントに出るためだけにこんな苦労をするなんて……と理不尽さを覚えていました」

――四辻さん自身の体験からの発想だったのですね。設立までの流れはどのような感じだったのでしょう。

四辻「2016年の夏に第2子が生まれて、秋のイベントで大変さを実感して、その二ヶ月後には『にじいろポッケ』の告知をリリースしました。私のいたジャンルは当時かなり盛り上がっていたので、三ヶ月に一回くらいの頻度でオンリーイベントがあったんですよ。翌年の3月のイベントには絶対出たくて、そのためにもうひとつ前の2017年1月のイベントから託児サービスを開始したんです」

――それにしても、けっこうなスピード感で動いてますよね。

四辻「確かに、改めて振り返るとすぐに走り出してますね。育児生活の中での行き場のないストレスやエネルギーをぶつけた結果かもしれません(笑)」

◆参加者6名からのスタートだった

――初回はどれくらいの申し込みがあったのでしょうか。

四辻「申し込みがあったのは3家庭。うち1家庭が兄弟2名だったので、預かった子どもは自分の子2名も含めて6名でした。この時、すでにTwitterでかなりバズっていたのでもっと来ると思ってたんですよ。定員の半分も埋まらなかったので、当時はすごく少なく感じました。今思うと、むしろ始まったばかりのサービスによく3家庭も来てくれたと思うんですけどね」

――その時点でやめようとは思わなかったのですか?

四辻「そこは、やっぱり私自身がイベントに出たい気持ちがあったので、やめる気はありませんでした。それに数人であっても預かって直接ママさんたちに感謝をされたら、もっと期待に応えたい気持ちが強まったんです。このままでは終われないと思いました。結果、コロナ禍が始まる前は定員20名の枠がすぐに埋まるまでになりました。今年の夏コミも1日目は満枠、2日目もあと数名で埋まるくらいには、ご好評いただいてます」

◆ベテランのベビーシッターが集結

――保育スタッフさんはどんな人たちなのですか?