「かつお、そうだかつおです」(常盤クニオ@イラストレーターさん提供)

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 イラストレーターやデザイナーとして活動する常盤クニオさん(@illustrator920)が自身のツイッターに投稿した写真が注目を集めています。

【写真】ツイートは削り節のプロにも届きました

 写真に写るのは、液体タイプの白だしのボトル。投稿主の常盤さんはパッケージの裏面にある原材料の説明文「魚介エキスに含まれる魚種は、かつお、そうだかつおです」の「かつお、そうだかつおです」の部分に目を奪われます。

 魚の名称、カツオとソウダガツオが併記されているのですが、カツオ自身の独白「かつお、そうだ、私はかつおです」と読めてしまうことに気がついたというのです。

 常盤さんは写真とともに「白だし自身がかつおで構成されていることを途中で思い出した感じの文章」と投稿。するとユーザーらは「かつお、そうだわ私、かつおよ」「かつお、思い出したわ、かつおよ」「記憶を取り戻した」「JRの『そうだ京都、行こう。』みたい」と盛り上がり、ついには北海道のプロの削り節専門店にまで届きました。

 ちなみにカツオは知っていても、ソウダガツオって?という人もいるかも知れません。ソウダガツオは、スズキ目サバ科ソウダガツオ属のマルソウダとヒラソウダの総称。マルソウダの全国の漁獲量1位は高知県土佐清水市。ソウダガツオで作るかつお節「宗田節」はプロの料理人にも愛用される高知の名産品です。

■妻に見せると…「今年で1番笑った」

 常盤さんは普段からお子さんのうどんを作る時などに白だしをよく使っているそう。ふと手にしたラベルが「そう見えてしまったので、思わず1人で笑ってしまいました」という常盤さんに話を聞きました。

 ーーこれはカツオ自身のセリフだと思いついたんですね。

 常盤クニオさん:「最初にボトルの文章を見たとき、書いてあることは至極当たり前のことだったのですが、読み方によっては、記憶を失った白だしが突然自分がカツオで出来てるってことを思い出したような印象を受けて、そのギャップがたまらなくて笑ってしまいました。うまくそれを伝えたかったのですが、余計な説明はあまりせずにその行間を読み取ってくれたらいいなと思いました。とはいえ、ネタだったので正直あまりそこまで深く考えてはないです(笑)」

 ーーツイートが大注目されています。

 常盤クニオさん:「ツイートした時はこんなに色々な方に見ていただけるとは思っていませんでした。白だしは個人的に大好きなので、これでボトルを手に取って白だしのおいしさに気づいてくれる方が増えたらうれしいです」

 常盤クニオさん:「ちなみに妻にもボトルを見せてみたら、今年で1番笑ったと言ってくれたのもうれしかったです(笑)」

■プロも参戦「ソウダガツオ知らない人多いかも」

 常盤さんのツイートは削り節のプロにも届きました。

 1948(昭和23)年から北海道札幌市豊平区で削り節を扱う「富樫政雄商店」。3代目の富樫悠平さんは自身のアカウントから常盤さんに向け、カツオとソウダガツオが比較できる2枚の写真を投稿しました。

 富樫さんに電話で話を聞くと、この写真は昨年末、偶然店頭で撮影していたもの。常盤さんのツイートをたまたま目にし、「ソウダガツオを知らない人も多いだろう」と居ても立ってもいられずに写真を投稿したそうです。「職業病みたいなものなので、リプするのを我慢できませんでした」。

 富樫さんによるとソウダガツオの削り節はそばの出汁によく使われるそうで「味がしっかりとした削り節です」。

 思いがけずプロから返信をもらった常盤さんは、「正直そこまで届いたのか!という驚きもありましたが、違いを写真で教えていただけたのはシンプルにうれしかったです」と喜びつつ、「ただのネタツイートで終わるのではなく、きちんと知見に繋がったのはありがたいです!」と思いがけない展開に感慨深げな様子でした。

▽常盤クニオさんのサイト「イラストレーター常盤クニオ」

(まいどなニュース・金井 かおる)