【漢字トリビア】「燃」の成り立ち物語
「漢字」、一文字一文字には、先人たちのどんな想いが込められているのか。時空を超えて、その成り立ちを探るTOKYO FMの「感じて、漢字の世界」。今回の漢字は「燃える」、「燃料」「燃焼」の「燃」です。一月二十日は「大寒」。一年で最も寒さが厳しいこの時期に、燃える火のありがたさを思いながらひもとく漢字です。

「燃」という漢字は、「火へん」に「天然」の「然」と書きます。
「然」という字は「月」のとなりに「犬」と書き、その下に「れんが」または「れっか」と呼ばれる四つの点が添えられています。
「月」は肉体の部分をあらわす部首「にくづき」で、「犬」はそのまま「犬」を、その下の四つの点は「火」を意味しています。
これらの文字を組み合わせた「天然」の「然」という字は、神への捧げものとして神聖な動物である犬の肉を火で焼き、祈りを捧げる古代中国の儀式をあらわしているといいます。
つまり、もとは「然」という字だけで「燃える」様子を示していたのですが、その後、「然り」「然れども」といった意味にも使われるようになったため、「天然」の「然」に「火」という字を加えて「燃」という漢字ができたのです。
激しい落雷か、または熱の蓄積による山火事だったのか。
自然に発生し燃えあがっていた火を初めて目の当たりにした人類。
動物の肉が燃える匂いを喜んだ神々と同じように、人間もまたその香ばしい匂いに導かれ、火の存在を知ったと考えられています。
やがて自分たちで火をおこす方法を見つけ、燃える火に集い、暖をとり、おなかを満たし、語り合うようになりました。
かつては、暮らしのまんなかで燃えていた火が、人々をつないでいたのです。
ではここで、もう一度「燃」という字を感じてみてください。
年の暮れから年始にかけて、全国各地で火の儀礼が多く行われます。
豊穣を祈る火、厄を祓う火、一年を占う火。
燃えさかる火を目指して集まった人々は、それぞれに炎と対峙します。
これまでに抱えてしまった悲しみや苦しみを焼き捨て、心を炎に照らし出し、自らを見つめなおすひととき。
やがて自分の居場所を再確認し、落ち着きを取り戻します。
一月二十日、「二十日正月」は年神さまがお帰りになる日。
いよいよ、本格的な日常生活の始まりです。
あの日見つめた神聖な火を胸のうちで静かに燃やしながら、新しい一年を刻む確かな歩みを、すすめていくとしましょうか。
漢字は、三千年以上前の人々からのメッセージ。
その想いを受けとって、感じてみたら……、
ほら、今日一日が違って見えるはず。
*参考文献
『常用字解 第二版』(白川静/著 平凡社)
『火のある暮らしのはじめ方 七輪、囲炉裏、ペレットストーブ、ピザ窯など』(日本の森林を育てる薪炭利用キャンペーン実行委員会/編 農山漁村文化協会)
1月27日(土)の放送では「晶」に込められた物語を紹介します。お楽しみに。
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【▷▷この記事の放送回をradikoタイムフリーで聴く◁◁】 http://www.tfm.co.jp/link.php?id=7120
聴取期限 2018年1月28日(日) AM 4:59 まで
スマートフォンは「radiko」アプリ(無料)が必要です。⇒詳しくはコチラ http://www.tfm.co.jp/timefree_pr/)
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用頂けます。
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<番組概要>
番組名:感じて、漢字の世界
放送エリア:TOKYO FMをはじめとする、JFN全国38局ネット
放送日時 :TOKYO FMは毎週土曜7:20〜7:30(JFN各局の放送時間は番組Webサイトでご確認ください)
パーソナリティ:山根基世
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/kanji/
◆◇120名様に「オリジナルグッズ」が当たる! 感謝キャンペーン実施中◇◆ https://secure.gsj.mobi/mv-sp/Questionnaire2.Index/?enquete_id=20171219

「燃」という漢字は、「火へん」に「天然」の「然」と書きます。
「月」は肉体の部分をあらわす部首「にくづき」で、「犬」はそのまま「犬」を、その下の四つの点は「火」を意味しています。
これらの文字を組み合わせた「天然」の「然」という字は、神への捧げものとして神聖な動物である犬の肉を火で焼き、祈りを捧げる古代中国の儀式をあらわしているといいます。
つまり、もとは「然」という字だけで「燃える」様子を示していたのですが、その後、「然り」「然れども」といった意味にも使われるようになったため、「天然」の「然」に「火」という字を加えて「燃」という漢字ができたのです。
激しい落雷か、または熱の蓄積による山火事だったのか。
自然に発生し燃えあがっていた火を初めて目の当たりにした人類。
動物の肉が燃える匂いを喜んだ神々と同じように、人間もまたその香ばしい匂いに導かれ、火の存在を知ったと考えられています。
やがて自分たちで火をおこす方法を見つけ、燃える火に集い、暖をとり、おなかを満たし、語り合うようになりました。
かつては、暮らしのまんなかで燃えていた火が、人々をつないでいたのです。
ではここで、もう一度「燃」という字を感じてみてください。
年の暮れから年始にかけて、全国各地で火の儀礼が多く行われます。
豊穣を祈る火、厄を祓う火、一年を占う火。
燃えさかる火を目指して集まった人々は、それぞれに炎と対峙します。
これまでに抱えてしまった悲しみや苦しみを焼き捨て、心を炎に照らし出し、自らを見つめなおすひととき。
やがて自分の居場所を再確認し、落ち着きを取り戻します。
一月二十日、「二十日正月」は年神さまがお帰りになる日。
いよいよ、本格的な日常生活の始まりです。
あの日見つめた神聖な火を胸のうちで静かに燃やしながら、新しい一年を刻む確かな歩みを、すすめていくとしましょうか。
漢字は、三千年以上前の人々からのメッセージ。
その想いを受けとって、感じてみたら……、
ほら、今日一日が違って見えるはず。
*参考文献
『常用字解 第二版』(白川静/著 平凡社)
『火のある暮らしのはじめ方 七輪、囲炉裏、ペレットストーブ、ピザ窯など』(日本の森林を育てる薪炭利用キャンペーン実行委員会/編 農山漁村文化協会)
1月27日(土)の放送では「晶」に込められた物語を紹介します。お楽しみに。
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聴取期限 2018年1月28日(日) AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:感じて、漢字の世界
放送エリア:TOKYO FMをはじめとする、JFN全国38局ネット
放送日時 :TOKYO FMは毎週土曜7:20〜7:30(JFN各局の放送時間は番組Webサイトでご確認ください)
パーソナリティ:山根基世
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/kanji/
◆◇120名様に「オリジナルグッズ」が当たる! 感謝キャンペーン実施中◇◆ https://secure.gsj.mobi/mv-sp/Questionnaire2.Index/?enquete_id=20171219
