「コミュ力が高い人」は何度も言っている…「ありがとう」でも「さすが」でもない、人に好かれる"魔法の言葉"
※本稿は、岡本康平『100%好かれる 人たらしの習慣』(総合法令出版)の一部を再編集したものです。

■ちょっとした「弱み」を「笑い」に変える
自分の弱さやダメなところ、失敗談をオープンにすると相手も心を開いてくれますが、さらにそれを笑いに変えることができれば、場が一気に和みます。
そして、相手に「気さくに話せて楽しい」という気持ちが芽生え、距離もググッと近づきます。ニューヨーク州立大学のバーバラ・フラレイはそれを研究によって証明しました。
とはいっても、あくまで初対面ですので、弱みやダメなところや失敗談も、相手が共感できるものやつい笑ってしまうような軽めの内容でなくてはなりません。
「子どもの運動会で張り切りすぎて、翌日全身筋肉痛で動けなかった」とか「接待の帰りに、酔っ払って道路で寝ていた」など「あるある!」「笑える!」と思えるレベルのネタがよいでしょう。
■相手が戸惑ってしまう「NGな自虐」
笑えないレベルの自虐になってしまうと、相手もどこまで聞いていいか戸惑ってしまいます。特に年齢と恋愛、結婚ネタは、初対面では避けたほうが得策です。
たとえば、「いくつに見えますか? いや〜もう結構な“おばさん”なんです」などとうっかり言ってしまうと、もし相手が同年代か年上だった場合、ひとたまりもありません。
「もうかれこれ5年も恋人がいなくて……あはは」と笑いにするのも、相手は困惑してしまいます。
会話が温まってきた中盤ぐらいに、自分の弱いところやダメなところ、失敗談を笑いに変えて話すと効果的。「今、ダイエット中なんですけど、おいしいものはついつい食べすぎちゃって」「最近運動不足で、地下鉄の階段上がるだけで息切れしちゃうんですよ」など。クスっと笑える程度のものを挟むといいでしょう。
■相手に気持ちよく会話させる方法
相手に気持ちよく話してもらうためには、効果的に質問を入れることが大切です。でも、気の利いた質問をしようとすると、かえって緊張してしまい、会話に詰まってしまいます。

そこで思い出していただきたいのが、「5W1H」。これを使って質問していけば、会話はある程度進んでいきます。
たとえば、相手が「先日、キャンプに行ってきたんですよ」と言ってきた場合。
「いつ行かれたんですか? 今月の三連休?(When)」→「連休は混むと思って、先週の土曜日に行ったんです」「ちょうど晴れでしたね! どちらのキャンプ場に?(Where)」「富士山の麓のキャンプ場に行ったんですよ〜」→「わあ、景色もよさそうですね! ご家族で?(Who)」→「そうなんです! うちの家族と友人の家族も一緒に大所帯で」「すごい楽しそうですね!」
というように会話を進めます。
■「5W1H」だけではNGな理由
ただ、「5W1H」にきれいに沿って質問していくと、やや尋問のようになってしまうので、途中でアレンジを加えましょう。
たとえば、相手の話の中から「キャンプ」がキーワードなら、行く頻度や楽しみ方、相手のこだわりなどを聞いて、そのキーワードを掘り下げていくと、会話は自然と盛り上がるはずです。
「5W1H」(When いつ)、Where(どこで)、Who (誰が)、What(何を)、Why (なぜ)、How (どのように)を使い、相手に話を促します。相手の話の中からキーワードを探し出し、「いつ?」「どこで?」と質問しながら聞いていくと会話が弾んで、相手も気持ちよく話してくれるはず。
■会話の中に散りばめると好感度UPな言葉
人は無意識のうちに、「自分の名前」と「自分自身の存在」を同一視しており、名前を呼ばれると「自分を大切にしてもらえた」と感じやすいものです。

ですので、会話の中で相手の名前を出したり、相手の名前を盛り込んで話しかけたりすることで、好感度アップにつながります。これは、アメリカのテンプル大学のキャロリン・ハムレットの研究成果とも一致します。
たとえば、普通に「こんにちは」と言われるのと、「○○さん、こんにちは」と自分の名前を入れてあいさつされるのでは、後者のほうがうれしく感じるのではないでしょうか。
■名前の間違いや、呼びすぎには注意する
最初に相手の名前を聞いたら(名刺交換をしたら)、名前をまず覚えて、「○○さんってすてきなお名前ですね」「○○さんって珍しいお名前ですね。初めてお聞きする名前です」などと、相手の名前について褒めるのもいいでしょう。
そこから話題が広がっていきます。ただ、名前を間違えると大きなマイナスに。
うっかり一字違いや、漢字の読みを間違えて呼び続けてしまうと、相手も途中で訂正しづらく、不快な気持ちを抱かせてしまいます。名前の漢字の読み方に自信がなければ「何とお呼びすればよろしいでしょうか?」と正直に確認するのが賢明です。
話すときは会話の中に、あえて相手の名前を出してみましょう。「○○さんはどんな食べ物がお好きなんですか?」「今日は○○さんに聞いていただきたいことがあるんです!」「この部屋、暑くないですか? ○○さん」などなど。すべてに入れるとうるさくなってしまうので、ところどころに織り交ぜるといいでしょう。
■相手にストレスを与えるNGな話し方

会話はテンポよくキャッチボールができると、お互いに心地がいいものです。逆に、こちらの話がダラダラと長くなってしまうと、「結局、この人は何が言いたいの?」と相手をイライラさせてしまいます。
たとえば、「先日、何だかのどの調子が悪いので病院に行ったんですよ。ただの風邪かなと思ったら、インフルエンザで……。それから一気に熱が出て3日間寝込んじゃったんです。結局会社は1週間休んで大変なことになって……そのしわ寄せで、今、毎日残業なんです……」
これだと状況や経緯を説明している部分が長いので、聞いているほうもストレスを感じてしまいます。
■会話のキャッチボールが上手くいくコツ
この場合、一番言いたいことをまとめると、「先日、インフルエンザにかかってしまって、会社を1週間休んでしまったんです」という一言になります。
すると、相手が「大変でしたね」などと反応する隙が生まれるので、次に「そうなんですよ。そのしわ寄せで、今、毎日残業なんです」と続けられます。
言いたいことを一言でまとめるほうが、内容が即座に理解されやすく、相手も自分の話をしやすくなるので、会話がスムーズに進むのです。
話をするときは簡潔に要点を押さえて伝えると好印象。たとえば「あの映画、いかがでしたか?」と聞かれたら、長々とストーリーや登場人物の話をするのではなく、まず一言「エキサイティングで面白かったですよ」と、感想から述べます。ダラダラと説明するのではなく、言いたいことを短く伝えることが大切です。
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岡本 康平(おかもと・こうへい)
コンサルタント
1965年京都府生まれ。大学卒業後、大手広告制作会社に勤めるも、月間200時間にもおよぶ残業と職場の人間関係に悩まされ、4年で退職。両親が営む会社で働き始めるも業績の悪化により倒産、多額の借金を背負う。転職活動で悩んだことをきっかけに、コミュニケーションや心理学を研究。その後、不動産会社の営業として再就職を果たし、7年で借金を返済。現在は、コンサルタントとして企業の人材育成や社内コミュニケーションの活性化支援をライフワークとしている。
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(コンサルタント 岡本 康平)
