「経済対策の指示、遅れたのでは」中道・小川代表が追及 高市総理は否定 補正予算で揺らぎ?「総理のメンツは横に置くべき」

20日に党首討論が行われ、中道改革連合の小川淳也代表が高市早苗総理に「経済対策の指示が遅れたのでは」と問いただした。
小川代表は「(総理の)破壊力のある笑顔にやられそうなんですが、ちょっと心を鬼にして厳しいお尋ねもいたします」と切り出し、「国民生活は今、不安のさなかにあります。そして経済対策の指示が若干遅れたんではないか、と私は感じておりますが、その点についてまず総理の認識を伺います」と質問。
高市総理は「私は指示が遅れたとは思っておりません」と即座に否定。4月7日に本予算が成立したこと、昨年度の補正予算の物価高対策がまだ執行中であることなどに言及したうえで、「やはりその補正(今年度の補正予算)はこの中東情勢が長引くといつかやらなきゃいけない、こういう思いは強く持っておりました。しかしながら、まず大事なのは令和8年度予算を早期に成立させていただいて、その上で、社会生活、経済生活に影響が出ない、その状況をつくる。また予備費も1兆円積んでますから、それを執行できる状況を作る。その後情勢を見ながら考えていくということで、割と早くからですねこれは対応、ベストな対応を考えておりました」と答えた。議場からは「長い」「端的に」とのヤジも飛んだ。
党首討論の時間が短いことから小川代表も「総理、簡潔な答弁をお願いしたいと思います」と苦言を呈したあと、「2月提出予算は12月に編成したもの。アメリカのイラン攻撃は2月。わが党が補正の要請を申し上げたのは4月です。そして約1兆円の予備費は電気・ガス・ガソリンの補助3カ月分にすぎない。中東情勢はどこまで続くか不透明。こういう状況下で総理は先週11日になってもその可能性を否定していた。18日になって翻意したんです。しかも今の答弁(直前の国民・玉木代表の質問への答弁)にありましたが、連休前に事務方に(補正予算の検討を)指示をしていたという、この判断の遅れと揺らぎ、揺れ。指示をしていたなら11日にその可能性を否定する必要はなかったですよね。答弁が不誠実だったんじゃありませんか」と追及した。
これに高市総理が「当初予算の審議をしている間から、さらに中東対策で予算を組み替えるべきじゃないかというご提案は各党からいただいておりました。しかしながらあの時は、それで令和8年度予算の執行が遅れますと予備費も当然使えないし、令和8年度の予算に組み込んださまざまな施策が止まってしまう。これは大変大きな影響を与えるわけです。だからその審議中に次の補正予算について述べることはできませんでした。ただ先般からの答弁の中で私の表現ぶりが『現時点では』とか『今すぐ直ちに』とかそれから『きょうの時点では』と変わっていっていたのは皆様お気づきだと思います」と、否定の中に補正予算編成をにじませていたのだと答弁すると、議場はざわついた。
総理は続けて「早くから、中東情勢が長引いた場合、最悪これリスクを最小化するためにそういう補正の対応の可能性もあるということ、これは十分に私も腹にとめておりました」と述べた。
小川代表は「それは世の中にあまり伝わってなかったと思います。むしろきょう党首討論がある。野党から迫られる、その前に(補正予算を指示)というふうに転じていったんではないかなというのが世の中の受け止めじゃないかと私は思います」と述べ、ここでも議場はざわついた。
小川代表はさらに「申し上げたように今年度の予算はイラン情勢の前に作られたものですから、極めて先回りをして、先手を打つべきだった。したがって5月11日の時点になってもその可能性を否定していたということは不適切だし、ましてや連休前に事務方に検討を指示していたのであれば、それをもっとにじませる形で誠実に国会で答弁すべきだった。それが時期の遅れ、そしてそこに総理のメンツが関わっていませんかということを指摘したいと思ってます。横に置くべきなんですねやっぱり総理大臣の体面というのは。真ん中に置くべきは国民生活じゃないですか。それははっきりさせていただきたい」と述べると、議場からは「そうだ!」の声が飛んだ。
続けて「総理はよく『日本列島を強く豊かに』とおっしゃいますが、強い国とは国民生活に強さのある国ですよね。豊かな国とは国民の暮らしに豊かさがある国ですよね。それを最優先にしたさまざまな価値判断、意思決定を改めてお願いしたいと思ってます」と述べて次の質問に移った。(ABEMA NEWS)
