長~~い…まるで妖怪「一反木綿」?青空を優雅に舞う “春一番” の落とし物 見かけたら要注意 熊本県益城町
未確認飛行物体?
青空に一筋伸びる、白くて長~~い物体。
まるで生き物のように、画面からはみ出るほど長い尾を、ゆらゆらふわふわ……優雅に泳いでいるようにも、ゆっくりと降下しているようにも見えます。
1月25日、SNSに投稿された熊本県益城町での映像です。
これはいったい何なのか?投稿には「一反木綿の親戚?」「田舎あるある」といったコメントがついていました。
動画を撮影した人は、その正体をこう分析しています。
「煌めいてきれい」だけど…
『とうとう未確認飛行物体を発見か!? なんてことはなく、おそらく農業用ビニールシートか何かだと思うけど、場所が場所だけに飛行機の運航に影響を与えないかと心配になりました』(SNSの投稿より)
撮影した人によりますと、この物体は益城町にある熊本空港の敷地内から撮影したもので、滑走路とは反対方向に飛んで行き、そのまま見えなくなったということです。
撮影した人「日が当たって煌めいてるようにも見えて、きれいだなとも思ってしまいました。見た瞬間に農業用資材だと思いましたが、たまに見かける物より長かったです。車の運転中に前に落ちてきたら怖いだろうなとも思いました」
熊本空港によりますと、1月25日にこのような飛散物の報告は無く「滑走路に入れば一大事。管制官などが常に監視しているので、異常が見つかればすぐに対策する」としています。
鉄塔・電線がぐるぐる巻きに?
実は、冬から春にかけて、農業資材が空を飛ぶ事案が多く発生しています。
2012年4月に宮崎県で撮影された写真では、鉄塔がビニールでぐるぐる巻きになってしまいました。
九州電力送配電によりますと、熊本県内では2017年度から2025年度にかけて33件、ビニールが電線に引っかかる事案が発生しました。
そのほとんどが1月~4月です。
熊本市東区や益城町の、電線近くの農地で起きています。
特に2020年1月27日には、1日だけで10枚ものビニールが電線に絡まりました。
なぜこんなに絡まった?
この日の熊本県内は、益城町で1月の観測史上最大瞬間風速28.3mを記録した他、各地で強風による建物の倒壊や公共交通機関の乱れ、そして停電が起きた日です。
農業用ビニールは、畑の作物を寒さや霜から守るためなどに使われます。
収穫後に不要になったり、遅霜へ備えるため新たに設置したりした際に、固定不足だと風にあおられ飛んでしまうとみられます。
もしも電線で、道路で見かけたら?
九電ハイテック 送電グループ 富田幸助 副長「雨上がりなど濡れた状態で異物が絡まっていると、電線間や電線と鉄塔との間で放電する『アーク放電』が起きやすくなり、停電につながることもあります」
「感電の恐れがあるので絶対に触らず、電力会社のコールセンターに連絡してください」
また、道路上にビニールが落ちているのを見かけた場合、落下物などの異常を知らせる国土交通省の道路緊急ダイヤル「#9910」へ連絡してください。
冬から春へ、季節が移る今日この頃は「春一番」が吹く頃です。
風が強い日、運転や散歩などをしていて〝一反木綿に出くわしたら〟早めの連絡が事故防止につながります。
