孫楊処分、各国ライバル勢に波紋 因縁の表彰台拒否選手「私のスタンスは不変だ」
8年間の資格停止処分に反応、ホートン「この結果が私のスタンス変えることない」
競泳男子の五輪金メダリストの孫楊(中国)は28日、スポーツ仲裁裁判所(CAS)からドーピング違反で8年間の資格停止処分を科された。スポーツ界を驚かせた裁定を受け、米メディア「ワールドスイミングマガジン」は、各国のライバル選手らの反応を紹介。波紋が広がっている。
孫楊は2014年11月、中国で行われた大会後のドーピング検査で陽性反応を示していた。その後、昨年9月に行われたドーピング検査で血液サンプルを破壊した疑いで、世界反ドーピング機関(WADA)がCASに提訴。8年間の資格停止処分が決まった。これを受け、水泳界に波紋が広がった。
同メディアは「孫楊対WADA評決:8年間の資格停止処分が論争を呼んだ中国人のキャリアを終わらせる」と特集した記事で、競泳界の反応をまとめている。とりわけ、まず、登場したのは長年、険悪な仲が注目されていたマック・ホートン(オーストラリア)だった。
リオデジャネイロ五輪400メートル自由形金メダリストは同メディアの取材に対し、「私のスタンスは、常にクリーンなスポーツのためにあった。特定の個人や国へ向けたものでは決してない。本日の結果が私のスタンスを変えることはない」と冷静にコメントしたという。
リオ五輪1500メートル王者「悲しみでしかない。喜ぶことはできない」
ホートンはリオ五輪出場した際、孫楊について「薬物違反者」と発言。昨夏の世界水泳(韓国)400メートル自由形で孫楊に敗れ、2位になった際には表彰式で登壇することを拒否し、FINAから警告を受けるなど、反発する言動を貫いてきたが、改めて自身の信念を明らかにしていた。
記事では、昨夏の世界水泳でホートンに続き、表彰式で写真撮影を拒否したダンカン・スコット(英国)が裁定を全面的に支持したほか、リオ五輪1500メートル自由形金メダリストのグレゴリオ・パルトリニエリ(イタリア)のコメントも紹介している。
衛星放送「スカイスポーツ・イタリア」に対し、「私にとっては、この一連の事件は、ほかのドーピングの事象と同じように悲しみでしかない。私のライバルの一人がドーピングで陽性となったのだから喜ぶことはできない」と悲しみを明かしたという。
今回の裁定を巡っては海外メディア、ファンの間で大きな驚きが広がっているが、かつて鎬を削ってきたライバルにとってもインパクトの大きい事実として受け止められているようだ。(THE ANSWER編集部)
