11日夜、チャンピオンズリーグ準々決勝のホーム戦に向かおうとしたドルトムントの選手の乗ったバスが爆発に巻き込まれ、DFマルク・バルトラが骨折しました。

この事件にずっと胸を痛めています。僕もバスが止められてしまったり、威嚇されたりというのはブラジルのサントスでプレーしていたときに経験しました。ですが、今回は次元が違います。

犯人や動機はまだわかっていないので、なんとも判断できないのですが、選手や試合、サッカーが傷つけられたのは間違いありません。2015年11月13日、フランス対ドイツの試合のときにテロが起きましたが、そのときはスタジアムの外でした。今回は直接選手が対象となっているのです。もっとも、まだテロだとは断定できていないし、他の可能性もあると思います。

こういう事件が起きると、すぐに噂されるのが賭博がらみではないかという話です。1994年、コロンビアのアンドレス・エスコバルが射殺されたとき、エスコバルの自殺点が原因で、犯人は大金を失ったという噂も流れたくらいです。

この金銭がらみの話も本当かどうかわかりません。ですが、たとえば今回のような出来事が起きたチームの試合は賭けの対象から外すというルールでも作れば、そういう悪い噂も流れなくなるのではないでしょうか。

そして何より、事件翌日という精神的にも厳しい日程でモナコ戦に臨み、2-3と敗れはしたものの、ドルトムントは素晴らしい戦いをみせてくれました。かつてない恐怖とも戦ったドルトムントのおかげで、卑怯な手段を使っても意味はないということが明らかになったともいます。あの試合で1ゴール1アシストと輝いた香川真司は、心から讃えられるべきでしょう。

準々決勝第2戦のアウェイ、モナコ戦は日本時間の20日、3時45分に開始されます。ドルトムントの選手たちは頑張って、ぜひとも準決勝に進出してください。ドルトムントが勝利することができれば、それは単なる試合の結果以上の意味を持ってくることでしょう。