【成田大致】俺は、ザ・ハイロウズだと思って全部やってるんですよ、なにごとも…「夏の魔物」10周年記念対談

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今年10周年を迎える「AOMORI ROCK FESTIVAL 〜夏の魔物〜」の開催を記念して、主催者・成田大致(With 大内雷電)がリスペクトしてやまない人たちに会いに行く「夏の魔物10周年記念対談シリーズ」。

【やついいちろう×松永天馬×成田大致】みんな狂ってる…!? 「夏の魔物10周年記念フェス主催者座談会」

今回は、共に2006年に行われた伝説の第1回大会に出演しており、その後も度々出演しているTHE NEATBEATSのMR.PAN(Vo.Gt)とSCOOBIE DOのコヤマ シュウ(Vo)が登場。

「夏の魔物」を知り尽くしているお2人の口から飛び出した驚愕の新事実と抱腹絶倒の爆笑エピソードの数々を読めば、間違いなく今年の「夏の魔物」に足を運びたくなるはず。

“異色のロックフェス”って書いてあるけどさ、最初はまともなロックフェスやったよね?

MR.PAN:今マネージャーさんいるんだ?会わない間にすごく偉くなったね。

成田:いやいやいやいや(笑)!

コヤマ:まあまあ会ってるでしょ?年に1回くらい。親戚のおじさんくらいの感覚だよね。「偉くなったなあ」って。

成田:いやいや、偉くなってないですから(笑)。真鍋さんとの出会いは最初、THE NEATBEATSの『ATTENTION PLEASE!!』(2004年発売の7thアルバム)のときに俺がバンドで前座をやったんです。覚えてますか?

MR.PAN:覚えてるよ、THE WAYBARKのときだよね。それこそ親戚の子どもがバンドを始めたから一緒にやろうよって言われて行ったみたいな感覚やったね。

最初にフェスをやるって言ったときも、みんなは探り探りの感じやったと思うけど、たぶん俺らとかスクービーは「行ってやらなアカンやろ!」くらいの感じだったよね。

コヤマ:そうそうそう。

成田:ありがとうございます!

MR.PAN:最初のとき(2006年の第1回)にシナロケが出たよね。

俺はシナロケが出たときのMCが「夏の魔物」ではベストだと思っていて今でも覚えてるんだけど、鮎川さんがMCで(※鮎川さん風の口調で)「シーナ&ロケッツ、青森に上陸しました!」って言って、その流れの中で、「シーナ&ロケッツ、25年前に青森の上空を飛んで北海道に行きました!」って言っていて。

俺、25年ぶりに青森に来たっていうMCだと思って聞いてたら、青森の上空を飛んで北海道に行っただけで結局青森には来てなかったんだよね(笑)。

コヤマ:結局1回も来てなかったんだ? おしゃれな言い方だよね、要するに初上陸だもんね(笑)。でも、それくらい俺らも青森でのライヴはそんなに頻繁には行けてなかったからね。

MR.PAN:みんな、仙台、盛岡くらいに行くとその後、北海道行っちゃうから。

コヤマ:そうそう、だからみんな「来てくれないんすよ」って言ってて。距離的には北海道の方が遠いんだけど、青森の人からすると本当に誰も来ないっていう、俺らとの距離感というのがあって。だから行くだけで喜んでくれるっていうか。。

MR.PAN:(資料を見ながら)でもこれ“異色のロックフェス”って書いてあるけどさ、最初はまともなロックフェスやったよね?

コヤマ:どこらへんから変になっていったんだろうね?最初は結構硬派っていうかさ。

MR.PAN:そうそう、最初は結構ロックというかロックンロールな感じがあるやんか。

途中からすごい異色になったもんね。俺、そもそもTHE WAYBARKから『夏の魔物』に変わったあたりが全然わかってなくて。どこから『夏の魔物』に変わったの?

「本当に俺がやりたいのはこういうことなんです」って告げたら、メンバーが全員いなくなってしまった。

成田:これは去年(2015年)からです。

MR.PAN:去年?こんだけやってて最近なんや。なんの心変わりがあったの?だいぶ違うやん、名前(笑)。

成田:最初、フェスを立ち上げたときとか、それこそ高校時代にTHE NEATBEATSのフロントアクトをやったときは、お2人のようなロックンロールに憧れていて。

自分もそういうバンドをやりたいなと思っていたんですけど、メンバーとコミュニケーションが上手く取れてなくて。基本的に俺は酒もタバコもやらないんですけど、メンバーはどっぷりそういう世界観が好きでっていうのがあって。等身大の自分とメンバーとの壁みたいなものがどんどん出てきて。

矢沢永吉さんの会社(GARURU RECORDS)に一回入ったんですけど…

コヤマ:ああ〜そうだよね。

成田:そのとき、矢沢さんの会社の人に「本当に俺がやりたいのはこういうことなんです」って告げて。そしたらメンバーが全員いなくなってしまって。

MR.PAN:そのとき、大致がやりたかったのが今の形ってことなの?

成田:はい、そうですね。

MR.PAN:それは、メンバー離れるよね(笑)?

コヤマ:ははははは!全然違うからね。

MR.PAN:それは最初に言っておかなっていう話やん、THE WAYBARKをやる前に(笑)。「俺はこういうのをやりたい」ということを。たぶん、最初から『夏の魔物』やりたかったんちゃうの?

コヤマ:でも、THE WAYBARK的なものもやりたかったんじゃないの?そういう憧れもあったわけでしょ?

成田:そうです、そうです。

MR.PAN:そっちもやってみて、「あ、ちょっと違うな〜」って、自分が向いている向いていないっていうことに気付いたのかな?

コヤマ:ああなるほど、「好きなものとやるものは違う」みたいな。

成田:そうですね。 WAYBARK時代メンバー全員で革ジャンとかモッズスーツを着てましたが、なんか俺たちがやると違和感があって…。

あ、でも高校のときに今でも鮮明に覚えているんですけどMR.PANさんが革ジャンを着ていて、「カッコイイな」と思って次の日すぐに革ジャン買いに行ったんですよ(笑)。

MR.PAN:今まだこの写真を見ると革ジャン着てるから、その名残はあるよね。

成田:コヤマさんのようにスーツを着てライヴをやったりとかしてやっぱり選ばれし者しか着ちゃいけないなと思って見ればみるほど自分との……

コヤマ:あははははは!真面目だな〜。

一同:(笑)。

「夏の魔物」に感じ取っているものは、最初は手作り感がすごくて、とにかくトラブルが多い(笑)

成田:お2人のライヴを観ればみるほど、自分と違うというかやりたいこととの壁に直面しましたね。

―そこを乗り越えてそっち側に行こう、とは思わなかったんですか?

成田:いや、思わなかったですね。

MR.PAN:潔いいよね(笑)。

コヤマ:そうだよね、なかなかこの方向転換はできないよね。

MR.PAN:俺らもスクービーも「夏の魔物」に感じ取っているものは、最初は手作り感がすごくて、とにかくトラブルが多いということで。

あんまり覚えてはいないけど、時間が押すとか、喧嘩してるとか、楽屋の電気がないとか、焼いてるホタテが足りないとか。

一同:ははははは!

コヤマ:第1回目が2006年だから、俺らも当時から別のロックフェスって出させてもらってますけど、まあまあ成熟しているというかさ。

ノウハウをみんな知っていてやる側はみんな「これくらいは」って許容しているんだけど、そんなの全くないっていうか(笑)。

MR.PAN:そうそう、全員手探りみたいな。

コヤマ:「とりあえずやってみっか!?」って本当に始めちゃってるという(笑)。

ところが、最近ちょっとプロフェッショナルっぽくなってきてるんだよね。

MR.PAN:ところが、最近ちょっとプロフェッショナルっぽくなってきてるんだよね。

―“プロフェッショナルっぽく”ですか(笑)?

MR.PAN:そう、そこが俺ら常連からすると逆にちょっと不満なんだよね。

「「夏の魔物」ってこんなにプロフェッショナルで良かったのか?どこに楽しみがあるんだよ!?」って。

コヤマ:いや、普通はそれでいいんだよ!

一同:(爆笑)

―回を重ねるごとに運営がしっかりした印象に変わって行ったわけですか。

MR.PAN:運営がちゃんとしてきたというのは良いことでもあるんやけど、最初から俺らが出てる「夏の魔物」の懐かしさがなくなってくるよねっていう。演者の俺らが楽しめるところはそこなのよ。

「なんかトラブルあるかな」みたいな。

コヤマ:ははははは!

MR.PAN:一番ひどかったのはね、なんかスケート場みたいなところでやったよね?(※2008年開催の第3回大会 )それが俺の中では一番ひどい「夏の魔物」、ワーストだったね。

コヤマ:ワーストってことはそれがベストなんだよね。

MR.PAN:そうそうそう(笑)。この日もめちゃくちゃ押したよね?

成田:押しましたね。

MR.PAN:でもね、その年はLAUGHIN' NOSEのCHARMYさんがトリのくるりを観ながらちょっと頷いているという感動的なシーンを見たよ(笑)。LAUGHIN' NOSEがくるりに近づいたという。

コヤマ:普通ないよ?そんなフェス!

一同:わははははは!

MR.PAN:そんなことありえへんよね!?それで俺、CHARMYさんのところに行って、「CHARMYさん、くるり好きなの?」って聞いたら、「初めて観たけど、結構いいね」って(笑)。

コヤマ:ははははは!いい話だなあ〜。

MR.PAN:「GET THE GLORY」な感じがようやく、くるりに(笑)。

コヤマ:交わってないからね?絶対(笑)。岸田くんはLAUGHIN' NOSEを知ってるとは思うけど。

「夏の魔物」は毎年欠かさずに開催して今年で11回目、10周年を迎えます。

MR.PAN:山を売ってやってるっていう…

コヤマ:都市伝説だよね、大致君の親類が山を売って開催されているフェスっていう。

成田:いや、“山”は売ってないです。

MR.PAN:山売ってないの?じゃあ、何を売ってるの?

成田:土地が無くなったんです。

コヤマ:ははははは!

MR.PAN:それはちゃんと言っておいた方が良いよ、「山じゃないよ土地だよ」って(笑)。

―初期に比べるとロックバンド以外の出演者も増えていますが、それはどう感じてますか?

MR.PAN:それはね、出演者のジャンルがバラバラでも別に大丈夫というか。別に色んな人が来るし。

コヤマ:確かにね、やることは変わらないし。

MR.PAN:ただ、お客さんが来た時に全体的に「ごった煮で面白かった」ってなるか「こんなわけわからんの嫌や」ってなるかというところやと思うけどね。

コヤマ:でもさ、アイドルとロックバンドとか最近よくやってるじゃん。「夏の魔物」は結構そういうもののはしりなのかね?

成田:そうですね、昔他がやってないときからやってました。

コヤマ:そうだよね? しかも今だったらもうちょっと上手くやると思うんですよ。

でもバラバラのままドーンとやってるから、俺はそれが面白いなって思うんだよね。

例えば、コラボする場所があったりとか、「これとこれはこう繋がってるんだ」っていうのを説明したりするのってもっとあると思うんだけど、大致君が好きなまんまボーンって並べてるというかさ。

MR.PAN:それを毎年やってるのがすごいよね。普通こういう感じでやってたら、1、2年で心折れるけどね(笑)。意見としたら、「もうそんなフェスやめろ」とかいう声もあるかもしれないし、そういう中でまだやってるというのはすごいよね。

―SCOOBIE DOが立ち上げたレーベル「CHAMP RECORDS」は「夏の魔物」の第1回目と同じ年に立ち上げたんですよね。

コヤマ:そうなんです。だから俺らが最初に出た夏フェスが「夏の魔物」なんだよね。

MR.PAN:まあね、最初独立したときはなんでも仕事請けたがるからね。

成田:いやいやいや(笑)!

MR.PAN:「とにかくなんでも!」

コヤマ:そうそうそう(笑)。「これは行くしかない」って。タイミングが良かったのもあったけど、だから俺たちにとっては「夏の魔物」良いイメージだったんだよね。

どんなに時間が押したりしても、「やりたいことやってる奴が好きなバンド呼んでやってんだからいいじゃん」っていうのが、当時の俺らの気持ちとシンクロするところはあったと思うんだよね。

成田大致君がどんな人かは全然、俺らにはわかっていなかったんだけど、その感じが良かったんだよなあ。

『夏の魔物』メジャー1stアルバムは、作詞・作曲もそうだけど、錚々たるメンツ

―成田さんがボーカルを務めているユニットの『夏の魔物』が9月7日にメジャー1stアルバムを発売しました。

成田:フェスの「夏の魔物」と自分の音楽活動をリンクさせたのがこの『夏の魔物』なんです。毎年MCで出てもらっていたアントンさんがメンバーにいたり、アルバムには過去フェスに出てもらった方に参加してもらって作りました。

コヤマ:すごいよね、メンツが。

MR.PAN:作詞・作曲もそうだけど、錚々たるメンツだね。

コヤマ:『夏の魔物』でアルバムを出すのは初めてということ?

成田:そうです。そもそも俺がやりたかったことを初めてちゃんとやったのがこのアルバムなんですよ。

MR.PAN:(プロフィールを見ながら)「歌って・踊って・プロレスする!」って、「歌って・踊って」まではわかるんだけど、プロレスするんだね。俺、ライヴをちゃんと観たことないんだけど、どういう感じでやってるの?

大内:基本的にはメンバー全員で歌って踊って。曲によっては突然暴漢が現れたりするんです。でもアントーニオ本多さんがレスラーなので、曲間でもプロレスの試合が始まるんです。

俺は、ザ・ハイロウズだと思って全部やってるんですよ、なにごとも。

コヤマ:曲を聴くと今のアイドルっぽい感じの印象だったんだけど、元になっているものっていうのは?

成田:元になっているものですか?ザ・ハイロウズです。

コヤマ:…なるほどねー。

MR.PAN:いや、「なるほどねー」じゃないから。

コヤマ:いや、「なるほど狂ってるんだな」という(笑)。

一同:ははははは!

MR.PAN:ええっ?ハイロウズ!?

成田:俺は、ザ・ハイロウズだと思って全部やってるんですよ、なにごとも。

コヤマ:曲にしろ、ライヴにしろ?

成田:そうです、そうです。

MR.PAN:ハイロウズで思い出した。俺、ハイロウズの事務所の人から連絡があって、「MR.PAN君、「夏の魔物」出てるやんな?あれってどんな感じなん?」って言われて。「まあどんな感じって言われても行った人しかわからないというか…説明しがたいなあ」みたいな話をして。

コヤマ:まあね、秘境だからね。

MR.PAN:「誘いのFAXがすごく来るんだけど……返信先書いてないのよ」って。

成田:えっ!!!!!

一同:(爆笑)

コヤマ:おいおい(笑)!

MR.PAN:「最近、ずっと送ってくるから、もう半分嫌がらせになってて。どういう人がやってるの?」って言うから「そういう人がやってるんです」って。

コヤマ:「そういうフェスなんです」って?

MR.PAN:「ああ、そうなんや?」みたいな。

コヤマ:返信先を書いてればもしかして。じゃあ今度はクロマニヨンズに送ろう。

MR.PAN:でも、返信先書いたらダメよ。そこはこだわってもらわないと。

コヤマ:初志貫徹でね?「また来た!」って。

MR.PAN:「また返信先書いてない!」

コヤマ:面白いなあ。でもハイロウズに影響を受けて、なんだね。すべて。

成田:そうなんですけど、あまりそれが理解されなくて。そういう10代のときに影響を受けたロックだったり色々な感動したものとかを音楽で表現してミックスカルチャーみたいなものをやりたいと思ってるんです。

コヤマ:成田大致のフィルターを通すとこの形になるんだね?例えば俺らとかニートビーツはバンドだから、観る人からは「なるほど、古いロックから影響を受けてるんだ、ファンクが好きなんだな」ってなると思うんだけど、『夏の魔物』はもうちょっと成田君の気持ちの部分だよね。

MR.PAN:好きなものが全部入ってるよね。

コヤマ:全部入ってるんだけど、混ぜない感じなんだよね。

MR.PAN:好きなもの全部入れてるけど、全部具材が残ってるみたいな。

一同:ははははは!

コヤマ:「これとこれとこれが入ってるな」って(笑)。

MR.PAN:それが具材のまま出されてるみたいな。隠し味に何が入ってるのかな?とかじゃなくて。そういう感じがするよね。

成田:でも、MR.PANさんやコヤマさんみたいなロックンロールと自分は遠いなって悩んでたんですけど、ここに来てバンドスタイルでライヴをやることになって。西さんがギター、ウエノさんがベース、キーボードがハジメタルさんでドラムが森信行さんなんですけど、そのときにハイロウズ的なものがやりたいっていうのがやっと理解されるのかなって。

MR.PAN:「夏の魔物」をやってなかったらそういうメンツにはなってないやろうしね。それはなんか、功績があるよね。

コヤマ:なるほどね。じゃあ、1stアルバムでようやく第一歩ということじゃないですか。

成田:自分はうつみようこさんのボイトレに通っていて「成田くんはなんだかんだでロックがやりたいんでしょ?」といった感じのことをようこさんは言ってくれるんですけど、それが今年はやっとフェスもユニットも、自分が好きなものとして1本になって伝わっていけたらいいなと思っています。

コヤマ:今までは、とりあえずやってるんだけど、自分でやってることでは満足してない、やり切った感じが実はないっていうか、迷ったままやり続けてたんじゃないかな。でも今の話を聞いてると、今年は違う感動がありそうな気がするよね。このユニットで今まで生バンドでやったことはあるの?

成田:いや、9月16日のリキッドルームが初めてです。

コヤマ:俺らはバンドをやってるから思うけど、バンドでやるのっていいよね。

俺らは逆にオケで歌ってライヴをすることがないからその快感はわからないところはあるけど、バンドで生でやるときの無敵な感じっていうのはあるし、初めてアルバムを出して今年そういう感じになるっていうのは良いよね。

成田:はい、本当にそう思います。

今年は10周年なので歴史も見せつつも過去最高のものを作りたい

―今年はどんな「夏の魔物」になりそうでしょうか。

成田:甲本ヒロトさんがよく「最新作が最高」って言うように、「夏の魔物」もそうでありたいと思っているんですけど、今年は10周年なので歴史も見せつつも過去最高のものを作りたいと思っています。

コヤマ:すごい真面目だなあ。

MR.PAN:言葉だけ聞くと純粋なんだけどさ、実際に「夏の魔物」に行くとすごいよね。

コヤマ:出演者のメンツを見ると、尖ってるっていうかさ、他のフェスとは違うことをやってやろうっていう気持ちもあるだろうし、ラインナップの字面だけみるとそういう感じがすると思うんですけど、行ってみるとその感じプラス大致君のパーソナリティの部分なのか青森という土地柄だからなのか、ポカーンっとのどかな感じもあるんだよね。だからそんなにギスギスしないんですよ。

MR.PAN:そうだよね。フェスっていうバンド同士の切磋琢磨みたいなものもなくて、なんか「今年も来てしまいましたね、ここに」みたいな感じがあるよね。

コヤマ:そうそう、その感じが他では味わえないのが「夏の魔物」だよね。

MR.PAN:最近、若いアイドルたちがいっぱい来るから、逆にこっちが敬語になっちゃうよね。あれなんなんだろうね?

コヤマ:「あ、荷物すぐどかします!」とかね?わかるわかる(笑)。

MR.PAN:だから、おじさんたちが姿勢を正すには良いイベントだよね。「ああ、どうもすいません」みたいな。若い子に(笑)。

コヤマ:他のフェスだとだいたい会ったことあるし、バンドマン同士でそんなに緊張することもないもんね。だから大致君が思ってる以上に出てる人たちは色んな刺激は受けてると思うよ。

MR.PAN:だって、LAUGHIN' NOSEのPONさんがアイドルに「あ、良かったらこっち使って」って気を遣っているんだから。そんなイベント無いよ?

一同:あはははは!

コヤマ:良いフェスだよね。

MR.PAN:でもさ、いつも出演者を見ると「この人はいったい何をするんだろう?」っていう人おるやん?藤岡弘、さんとか何をするのかと思ったもん。俺、物販で藤岡弘、さんの珈琲豆(「藤岡、珈琲」)を買ったんだよ。

その後、楽屋で藤岡さんとすれ違ったから「珈琲豆、買いました!」って言ったら「ああ、ありがとうね」って言ってくれて。「これ、どうやったら一番美味しく飲めますか?」って聞いたら「まずは、富士山で水を汲んできてください」って。

一同:(爆笑)

MR.PAN:「富士山の水と、あとは気持ち」って言ってた。

コヤマ:「美味しくなれ〜美味しくなれ〜」って。そんな珈琲飲めないよ(笑)。いやあ〜、やっぱり「夏の魔物」には強い男しか出ないね。男のしのぎ場だよね。

MR.PAN:藤岡さんとなかなかそんな話できないからね?そういう面白いエピソードができるから楽しいですよ、「夏の魔物」は。

成田:そもそもフェスを始めたことも、お2人の影響を受けていなければなかったですから。

自分の中で一番鮮明に記憶に残っている野外フェスも、「小岩井ロックフェス」(2003年8月23日THE NEATBEATS出演)で、雨の中でTHE NEATBEATSのライブを見たことを覚えてます。

SCOOBIE DOに「来てほしい」って連絡したら当時SCOOBIE DOのマネージャーをやっていたサニーデイ・サービスの田中貴さんからフライヤーが家にどっさり来て自分で配ったりとか、そういう1つ1つを今でもすごく覚えているんです。

MR.PAN:次はこのまま20周年まで行くの?

成田:行きたいっすね!

コヤマ:やり続けた方が面白いよ、これは。

MR.PAN:いい意味でも悪い意味でも、大致は全然変わってないよね。そういう意味で言うと、純粋なところは良いんだけど私生活はダメ人間だと思う。でも、音楽をやってる人はそれくらいの方が良いよ。

コヤマ:そうそう、だから魔物以外はたぶんダメだと思うからやり続けた方が良いよ。

成田:ははは!そうすね。

MR.PAN:これがなくなると本当のダメ人間だから。でもみんなそうだと思うよ。

コヤマ:うんうん、そうだよね。

MR.PAN:それが怖くてやり続けてるところもあるもんね。それをやめられる人っていうのはある意味正常なんだよね。それはそれで羨ましいと思うこともあるけどね。

コヤマ:でも10年やってるっていうことはやめられないってことだからさ。普通じゃないわけだから。それは続けないとね。

MR.PAN:そうそう、だから申し訳ないけど「おじいちゃん、土地すいません」って言って。

成田:いや、おじいちゃん亡くなったんですよ…。

MR.PAN・コヤマ:ええっ!?

成田:去年、亡くなりました…。

MR.PAN:それは知らなかった。そしたら今回はおじいちゃんトリビュート大会にした方が良いよ。

コヤマ:これだけ力を貸してくれたんだもんね。。

MR.PAN:でも良い思い出になったんじゃないの?なかなかそんな年齢で自分がロックフェスの本部に座ることなんてないもんね。

コヤマ:そうかあ。今年はそのことを忘れずにステージに立ちますよ。

成田:今年もよろしくおねがいします!今日はありがとうございました!

■「未来は僕等の風が吹く」MV

■公式ユニット『夏の魔物』オフィシャルサイト

■『AOMORI ROCK FESTIVAL’16 〜夏の魔物〜 10周年記念大会』オフィシャルサイト

■リリース情報
2016年9月7日(水)発売
ファーストアルバム「夏の魔物」
・初回限定盤A(CD+DVD) ¥3,500(税込)/PCCA-04414
・初回限定盤B(2CD)¥3,500(税込)/PCCA-04415
・通常盤(CD only)¥3,000(税込)/PCCA-04416

【収録曲】※全形態共通
01:恋愛至上主義サマーエブリデイ
02:魔物、BOM-BA-YE 〜魂ノ覚醒編〜
03:恋の天国はケモマモハート
04:爆裂レボリューション
05:SUNSET HEART ATTACK
06:世界は愛と夢で出来ている
07:東京妄想フォーエバーヤング
08:バイバイトレイン
09:ダーリン no cry!!!
10:どきめきライブ・ラリ
11:リングの魔物
12:未来は僕等の風が吹く
13:サマーロマンサー

【初回限定盤A特典DVD】
「夏の魔物現象2016」メジャー3rdシングルレコ発ワンマンGIG 〜MAMONO BOM-BA-YE 2016〜
01:東京妄想フォーエバーヤング
02:恋愛至上主義サマーエブリデイ
03:バイバイトレイン
04:魔物、BOM-BA-YE 〜魂ノ覚醒編〜
05:どきめきライブ・ラリ
06:サマーロマンサー

【初回限定盤B特典CD】クロユリfrom夏の魔物
01:シンデレラは嘘つかない
02:黒百合マニフェスト
03:キュンキュンボンブ

■ライブ情報
夏の魔物ファーストアルバム発売記念
「夏の魔物現象2016」10th ANNIVERSARY BOM-BA-YE
日付:2016年9月16日(金)
場所:恵比寿リキッドルーム
時間:開場16:30/開演17:30
出演:人間椅子、大森靖子、生ハムと焼うどん、ベッド・イン、吉田豪、夏の魔物、クロユリfrom夏の魔物
スペシャルゲスト:大槻ケンヂ、and more...!!
チケット:
・10.1夏の魔物FESチケット付き:¥12,000(9/16当日にFESチケット引き換え)
・10.1夏の魔物FESチケット購入済み割引:¥4,000(9/16入場時にFESチケット購入チェック有)
・通常前売り:¥5,000(+1drink)
※各種「チケットぴあ」にて販売中!

『AOMORI ROCK FESTIVAL’16 〜夏の魔物〜 10周年記念大会』
AOMORI ROCK FESTIVAL’16 〜夏の魔物〜 10周年記念大会
日付:2016年10月01日(土)
場所:青森県東津軽郡平内町夜越山スキー場
時間:開場 6:30/開演 7:00

[出演者第四弾]
夏の魔物withヒャダイン、曽我部恵一、大槻ケンヂ、人間椅子、BELLRING少女ハート、清 竜人25、藤井隆、POLYSICS、神聖かまってちゃん、忘れらんねえよ、向井秀徳アコースティック&エレクトリック、ROLLY、SCOOBIE DO、THE NEATBEATS、HINTO、バンドTOMOVSKY、ザ・チャレンジ、Wienners、DOTAMA、Creepy Nuts(R-指定&DJ松永)、MOSAIC.WAV、SuG、アーバンギャルド、ベッド・イン、クリトリック・リス、早見優、こぶしファクトリー、バンドじゃないもん!、ゆるめるモ!、生ハムと焼うどん、ライムベリー、椎名ぴかりん、デスラビッツ、二丁ハロ、吉田豪、杉作J太郎、掟ポルシェ、久保ミツロウ・能町みね子、伊藤賢治、DJやついいちろう、DDTプロレスリング、クロユリfrom夏の魔物、and more…

[チケット]
・一般発売:8,000円
・4人セット券:30,000円
・中高生:3,000円(当日券のみ)
・当日券:9,000円
※入場時ドリンク代別途¥500
※各種「チケットぴあ」にて販売中!