『あさイチ』でメインキャスターを務める博多華丸・大吉

写真拡大

 5月13日放送の『あさイチ』(NHK)が「老害対策」を特集し、波紋を広げている。

「最近、どうすれば老害にならずに済むのかを解説する本が次々と出版されていることから、企画されたそうです。

 画面右上には、“『老害』と呼ばれたくないアナタへ”というテロップが表示され、視聴者から寄せられた“老害にならないための対策”も紹介されました。清潔さに無頓着なのも老害のひとつだとして、毎朝、鏡で鼻毛や耳毛を確認している人や、息子の婚約者に何を聞けば不快に思われないか、AIに相談している人のエピソードなどが例として出されました」(芸能担当記者)

 さらに、ゲストの大久保佳代子に対しても「老害対策、何かされていますか?」と質問し、“専門家”が監修したという、老害を4つのタイプに分類した解説もなされた。

 また、黄色で書かれた「青」、茶色で書かれた「赤」などを見て、“文字の色”を答えさせる脳トレチェックが登場。老害対策というより“アンチエイジング” のような内容も放送された。

「“老害とは何かを考える”というよりも“そうならないよう気をつけましょう”ということを主眼に置いた内容でした。『老害』という言葉の是非や、そもそも老害とは何か、という部分には触れられていない印象でした」(同前)

 そのため、違和感を覚えた視聴者も一部にいたようで、Xでは

《老害と老化は違うのでは?》

《もともとのネット用語を大々的に取り上げて世代間格差を広げるだけの特集》

 といった批判も出ていた。芸能プロ関係者はこう語る。

「『老害』という言葉は、日常で使うのにはセンシティブなものととらえられています。それを、スタジオで笑いをまじえながら特集したことで、“温度差”を感じた視聴者もいたようです」

あさイチ』はこれまで、セックスレス、いじめ、自殺対策など、踏み込んだテーマを扱ってきた。

「しかし今回の“老害特集”は、“高齢者側が気をつけるべきこと”を主眼に描いていました。観ている高齢者のなかには、一方的に否定されていると受け取る人もおり、また若年層は“流行語”に乗っただけ、というイメージを抱いてしまったのかもしれません」(同前)

 かつては、年長者は敬われる存在だったが、いまでは露骨に疎ましがられる世の中に。番組でも、その部分を深掘りすべきだったのでは。