園遊会での活躍が際立った雅子さま(2026年4月、東京・港区。撮影/JMPA) 

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 娘世代のメダリストとスケート談議に花を咲かせ、レジェンド声優とはアニメの話で盛り上がるなど、園遊会でのご活躍が誰よりも際立った雅子さま。体調も回復し、万感の交流に励まれた国母を筆頭に、招待客を魅了した皇族方の接遇風景を詳報する。

【写真】りくりゅうペアと歓談される雅子さまや園遊会に出席された女性皇族方の色鮮やかな装いなど。他、桜色のジャケットを着て、福島県を回られる愛子さまなども

スノボ金メダル村瀬選手をフォローした雅子さま

「感動しました。以前からスケートのペアが好きで、世界選手権のフリープログラムを見たことがあります。伝説の……」

 雅子さまが30年近く前の観戦の記憶を口にされると、陛下もすかさず「1994年、シシコワとナウモフが優勝された」と往年のロシアの名選手で、昨年、非業の死を遂げた伝説的なペアの名前を挙げられ、先頃、日本人として初めて頂点を極めた2人を感動させた──。

 晴天に恵まれた4月17日、春の園遊会が新緑の美しい赤坂御苑で開催された。あちこちに張られたテントでは、宮内庁大膳課によってジンギスカンや焼き鳥、軽食や飲み物が振る舞われ、約1400人の出席者たちが舌鼓を打つ。

 園遊会の主催者であるこの日の雅子さまは、気品あるアイスブルーのスーツ姿でご登場。ジャケットの襟と袖、そして帽子にあしらわれた白いレースが、装いに涼やかさを加えていた。

 今回、皇族方との懇談内容を報道する対象に選ばれたのは王貞治氏(85才)やフィギュアスケートの"りくりゅう"ペアなど5組。懇談の最中には、雅子さまが圧巻のおもてなしを見せた瞬間があった。

「スノーボード・ビッグエアで金メダルを獲得した村瀬心椛選手(21才)と談笑中のことでした。村瀬選手が装着したピンマイクの風除けカバーが地面に落ち、それに気づかれた雅子さまがさっとかがんで拾われると、マイクに装着までされたのです。

 この日、村瀬選手は成人式では着られなかったという振袖姿。緊張もあってカバーが落ちたことに気づいていなかったようでした。そんな彼女を自然にフォローされた雅子さまのお振る舞いに周囲も感動していました」(宮内庁関係者)

 国母の気遣いに恐縮する村瀬に対し、雅子さまは緊張を解くように笑顔で「風でね」とお声がけをされた。

「村瀬選手とのやり取りだけでなく、園遊会の間、雅子さまの表情は終始晴れやか。穏やかで張りのあるお声は、天候とも相まって陽だまりのような温かみを感じさせるものでした。

 岩手・宮城ご訪問の延期、そして福島ご訪問の際のマスク姿で心配されていた体調の不安は一掃されました。陛下とともにすぐに話題をスノーボードへと戻されたことで、村瀬選手も気持ちを立て直し、緊張がほぐれたように見えました」(前出・宮内庁関係者)

"りくりゅう"こと、三浦璃来(24才)・木原龍一(33才)ペアとは、7分以上にわたって話が弾んだ。

「両陛下は、ミラノ・コルティナ五輪のハイライトでもある、2人のフリープログラムを愛子さまと一緒にリアルタイムで観戦されていたそうです。また、今回の五輪報道もよくご覧になっていて、雅子さまから『いまはお兄さん? お姉さん?』という質問が飛び出すと、4人が揃って笑顔になる一幕もありました。お話は大いに盛り上がり、職員が3度にわたって『そろそろお時間です』と声をかけるほど話題が尽きないご様子でした」(別の宮内庁関係者)

 こうしたお姿は、テレビ各局によってYouTubeでも配信。雅子さまと金メダリストのやり取りを受けて、コメント欄には「雅子さまのお声がとってもお優しい」「会話の引き出し方が素晴らしい」といった絶賛の声が相次いだ。

係員がすすめたオレンジジュースを女官がさりげなく回収

 溌剌とした雅子さまのご様子の要因には、体調の回復だけでなく、別の要素もあるという。

「最近は、ご訪問先でも警備が厳重で、なかなか国民と"近距離"で接することができないのです。先日の福島ご訪問の際も、東京駅に集まった人々との間にかなりの距離が設けられていました。

 安倍晋三元首相の銃撃事件以降、警察は要人の警備体制を見直していますが、今年の新年一般参賀では不審者が侵入するなど、油断ができないことは事実。ただ、自然な交流を望まれる雅子さまとしては、どこか悩ましいお気持ちもあったはずです。園遊会では、招待者と間近でじっくりお話をされたことで、晴れやかな雰囲気に満ちていました」(前出・宮内関係者)

 そうした空気は、ほかの皇族方にも伝わったようで、淡いラベンダー色のスーツ姿の愛子さま、華やかな赤系のワンピース姿の佳子さまも、リラックスしたご様子で招待客に声をかけられていた。愛子さまは途中、係員がすすめた、オレンジジュースの入ったコップを手にされる場面も。

「ただ、通例は、皇族方は飲み物を手にしないのが一般的だったようで、あとで女官がさりげなく"回収"していました。愛子さまにとっては5回目の園遊会。飲み物に気が向くくらい会場の雰囲気にも慣れてきたということでしょう」(前出・宮内庁関係者)

 若い世代の活躍も目立つ一方で、今回は常に秋篠宮さまの後ろに控えるように振る舞われていたのが紀子さまだった。

「紀子さまは昨秋の園遊会で、騎手の武豊夫妻と懇談した際に、競走馬という単語がうまく出てこず、『ケイソウバ』と発言されたお声をマイクが拾ってしまいました。その影響なのかはわかりませんが、今回は積極的に質問されるのではなく、両陛下、そして秋篠宮さまを立てようとなさっているようでした」(前出・別の宮内庁関係者)

 春の園遊会は終わったばかりだが、連休を挟み、今後も両陛下には多くのご公務が続く。5月16、17日には愛媛県で開催される全国植樹祭の開会式に出席される。

「植樹祭は、四大行幸啓のひとつ。ただ、昨年、雅子さまは体調が整わず、当日になって欠席を決められました。今年はなんとしても出席したいとお考えのはずです。6月中旬から下旬にかけてはベルギー・オランダを訪問されることになっており、両陛下に風邪の症状があったことから延期となった岩手・宮城両県へのご訪問も改めて調整が進められています」(皇室ジャーナリスト)

 こうしたスケジュールを鑑み、宮内庁内部では、5月中のご静養を望む声が増えているという。

「緻密な準備が求められるこの先の予定を考えれば、休めるときに休んでいただきたいというのが職員の考え。実際にご一家は、連休中に御料牧場などで心身をリフレッシュされるのではないでしょうか」(前出・宮内庁関係者)

 春の風物詩をつつがなく終えた天皇ご一家に、つかの間の休息が訪れようとしている。 

※女性セブン2026年5月7・14日号