「飛ぶボールに変えなければいけない」侍ジャパンが再び世界で戦うために何が必要か 球界OBが考察「日本も慌てなきゃいけないのは…」【WBC】

侍ジャパンはWBC6大会目にして初めて4強に進めなかった(C)産経新聞社
野球日本代表「侍ジャパン」が大会連覇を目指した第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は、準々決勝でベネズエラ代表に敗れ、6大会目で初めて4強入りを逃すことになった。
【侍JAPAN危機感】『このままじゃ日本野球は世界に通用しなくなる』WBCで痛感した世界の壁…もう一度世界を獲るために日本野球に必要なこととは?
ベネズエラはその後も勝ち進み、決勝戦で強豪アメリカを破って大会初優勝も決めた。
侍ジャパンは今後、2028年ロサンゼルス五輪の出場権を懸けた戦いを経て、再び世界の頂点を目指すことになる。日本野球の転換期とも位置付けられる今大会を受け、どんな視点が必要となるのか、球界内からも考察の声が上がっている。
現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチを務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は3月17日に自身のYouTubeチャンネルに「【侍JAPANの危機感】『このままじゃ日本野球は世界に通用しなくなる』WBCで痛感した世界の壁、もう1度世界を獲るために日本野球に必要なこととは?」と題した動画を更新。今後の日本野球の発展に必要なポイントを独自の視点で分析した。
動画の冒頭で高木氏は、「選手はよくやった。選手を責めることはない」と短期間でコンディションを整えながら戦った選手たちを労った。
その上で、今後の世界戦略を考えた上で、まず目を向けたのは海外選手とのフィジカルの違いだ。
ドミニカ共和国代表のゲレーロJr.が準々決勝の韓国戦で見せたヘッドスライディングのシーンに触れながら、「フィジカルが違いすぎる」とコメント。恵まれた体格、身体能力の高さに加え、スピード&パワーを持ち合わせている各国選手と戦っていくには、強靭な肉体を作っていく必要があると語った。
さらに「日本も慌てなきゃいけないのは、世界で勝ちたいのか、国内リーグでいいのか、はっきりしたほうがいい」と指摘。「世界大会で日本の野球を価値あるものにしたいんだったら」と前置きし、ピッチクロック、ピッチコムの導入、ボールやストライクゾーンを含めて国際基準に替えていく必要があると訴えた。
特に使用球に関しては「飛ぶボールに変えなければならない」と強調した。
WBCで使われたMLB球は、NPB球に比べて飛距離が出やすいとされる。WBCでは各国のホームラン合戦も見どころとなったが、高木氏は「飛ぶボールだから(打者を抑えようと)ピッチャーがより速いボール、よりキレのあるボール」を求めるとし、使用球の変更は投手の成長、ひいては投打の成長につながっていくと持論を展開。「勝ちたいんだったら、世界基準にボールも含めて変えるべき」と、あくまでNPB全体でのレベルアップや抜本的な改革を求めた。動画内ではほかの課題についても触れている。
優勝したベネズエラに一発攻勢を受け、力負けの事実は残った。海外の強豪チームと戦い、6大会目にして初めて4強に進めなかったナインたちの口からは、共通してレベルアップの必要性を認める声が聞かれている。
