2位浮上のチャンスを逃す悔しすぎるドロー。それでも今季初のユアスタに響き渡った“ベガルタコール”に感じた力
仙台にとっては芝の張り替え作業などに入っていたホーム、ユアテックスタジアム仙台での今季初の試合。サポーターからの多くの声援を受けてゴールを目指したが、警戒していた甲府の堅い守備を上回れず、1点が遠いまま0−0のスコアレスドローで試合を終えた。
勝っていれば自動昇格圏の2位に浮上できたチャンス、そしてユアスタに集ったサポーターのために勝ちたい試合だっただけに、大きな悔いが残るゲームになったと言えるだろう。
「勝点3がなんとしても欲しいゲームでしたが、シチュエーション的にもかなり下が詰まってきて、上に引っ付いていくためにも、なんとか勝点3を、というところでした。あとは、このユアテックスタジアム仙台が久しぶりで、サポーターの声援もガンガン響いてくるし、素晴らしい、自分たちのホームスタジアムへ戻ってこられたというタイミングでサポーターに喜んでもらう、一緒に喜びを分かち合うというところもやりたかったという意味でも、なんとしても勝点3を取りたいゲームでした」
そう悔やんだ森山佳郎監督だが、ユアスタの空気感を改めて称賛した。
「雰囲気と大声援は、間違いなく選手にビシビシと伝わってきます。それによって、頑張って戻るところや、最後の足を出すところでは、今日はかなり難しいシチュエーションというか、ゴール前でやられてもおかしくないシーンはまあまあ多かったですけど、そこでもう一歩とか、足が出たとか、身体を張れたとか、そういう部分は、最後のほうは後ろの声援によってゴールに鍵をかけてくれたと言いますか。ネットを揺らせれば一番良かったのですけど、そこはまた次への宿題というところです」
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その指揮官の言葉を象徴するように、試合後にもベガルタコールがスタジアムにこだまし、選手たちの背中を押した。悔しさを抱えながらも応援するこの力こそが、今の仙台の何よりの後押しとなるに違いない。
次節は改めて、今節に首位の千葉を下した磐田とアウェーで対戦する。
「今一番強い、(リーグ戦で)8戦、9戦と負けていなく、この前もジェフに対して完勝していましたので、かなり自信を持っています。僕らは向こうのホームに乗り込むわけですけれども、このゲームはまさに決勝戦じゃないけど、負ければ6位や7位に落っこちていくゲームだし、勝てばなんとか上位のところに食いついていく形にはなると思うので、次の一戦に備えたいと思います」
指揮官の熱い決意を体現するように、仙台はサポーターとともに、悲願のJ1復帰を目指し続ける。
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト)
