ベトナムには日本、中国がそれぞれ手掛ける都市鉄道計画がある。中国が支援するハノイ都市鉄道2A号線の建設計画は、10回ほど運行延期を繰り返しながら、ようやく営業運転にこぎ付けたようだ。(イメージ写真提供:123RF)

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 ベトナムには日本、中国がそれぞれ手掛ける都市鉄道計画がある。中国が支援するハノイ都市鉄道2A号線の建設計画は、10回ほど運行延期を繰り返しながら、ようやく営業運転にこぎ付けたようだ。中国の動画サイト・西瓜視頻は3日、中国支援のハノイ計画は完成したのに、日本が建設するホーチミン計画はまだ先が見えないと伝える動画を配信した。

 ベトナム人女性が中国語で配信しているこの動画では、ハノイ都市鉄道2A号線について、中国規格で中国の技術と資金を使っていて「何もかも中国仕様」だと伝えた。2011年の着工から2018年まで、7年の年月をかけて完成させたと紹介している。しかしすぐに開業したわけではなく、さらに試運転を何度も繰り返し、2021年になってようやく営業運転にこぎ付けることができた。

 では日本が手掛けるホーチミンの都市鉄道計画はどうなっているのだろうか。2021年の時点での進捗状況は87%程度で、2012年から9年もかけているのにまだ完成しないばかりか、中国よりもずっとコストがかかっていると不満そうに伝えている。ベトナムのホーチミン市都市鉄道管理局によると、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、完成はさらにずれこみ2023年末から2024年に予定されているとのことだ。

 日本と中国どちらが手掛ける建設計画も、様々な理由で完成は遅れてきたが、動画を配信した女性は建設スピードとコストの両面から、中国計画のほうの肩を持った発言をしている。そのため中国人視聴者の反応は上々で、コメント欄には「中国と中国人と中国の技術を信じてくれてありがとう」、「中国とベトナムのかけ橋」など嬉しそうなコメントが並んだ。

 しかし、中国の方が建設コストは3分の1だったとの女性の説明に「一分銭一分貨(安かろう悪かろう)」と不安を垣間見せる人もいた。安全性は、建設スピードやコストよりもずっと重要なはずだ。時間がかかっても、日本側は安全を第一に建設を進めるであろうし、そもそも鉄道は建設して終わりではない。本当の評価は営業が始まってから決まるものであり、日本が手がけた鉄道が営業を開始すれば、その質と安全性で高い評価を勝ち取ることだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)