テキスト系妄想メディア「ワラパッパ (WARAPAPPA )」より

フラワーロックという玩具がある。
最初に発売されたのは1988年。サングラスをかけて楽器を持っているというコミカルなデザインの花が、音に反応してまるでダンスを踊っているように動く玩具である。
愉快で陽気なこの玩具は大ヒットした。その後ブームは沈静化するも、2008年には進化形である『フラワーロック2.0』が発売された。ちなみに似たような『ミュージカン』なるものもあり、これはビールやポカリスエットなどの缶の形をしていて、ヘッドフォンをしてサングラスをかけ、音に反応して踊るように缶が変形した。

さて、この大人気の玩具だがひとつだけ残念なことがあった。どんな音にも反応してしまうことだ。もちろん楽しい曲ならば問題ない。問題なのはそうではない曲の場合である。悲しい曲でもはしゃぐように踊り、メッセージ色の強い曲でもユーモアたっぷりに動き続ける。

例えば虎舞竜『ロード』でもフラワーロックは踊る。『ロード〜第二章』でも踊る。同様に『ロード〜第三章』でも踊る。

これで驚いてはいけない。なんと『ロード〜第四章』でも踊るのだ。
こうなると気になってくるのは『届くことのない手紙 ロード〜第五章〜』だろう。結論から言うと、これも踊る。

「ならば、『12月のワインディングロード ロード〜第六章〜』は?」

そんな声が聞こえてきそうだ。そろそろ踊らないのではと予想する人も多いだろう。しかし、踊る。
もったいぶる気はないので言ってしまうと『ロード〜第七章・7/13』も踊る。

とはいえ『ロード〜第八章』ではもう踊らない気がしていた。そのため踊った時にはさすがに驚いた。それは『ロード〜第九章』、『ロード〜第十章』、『ロード〜第十一章』でも同じだった。

すると今度は「どうぜ次も踊るんだろう」という気持ちになった。予想通り、『ロード〜第十二章』でも踊った。

「逆に『ロード〜第十三章』では踊らないパターンでは?」と推測したが踊った。

つまり、『ロード』から『ロード第十三章』まですべてで踊ったことになる。

もちろん『シンデレラ〜ロード序章』でもフラワーロックはいつものように踊った。

『ロード〜君のぶんまで生きよう』も同様だった。

一応、今の結果を表にまとめておこう。

虎舞竜とフラワーロックの関係


何か必要な時があったら活用してもらいたい。

さて、フラワーロックで思い出すのは、親に説教された時のことだ。
私が通っていた高校では禁止されていた原付の免許をとったのがバレた時だったか、進路で揉めた時だったかはもう覚えてはいないが、とにかく怒られた。
茶の間には買ったばかりのフラワーロックがあった。たしか新しい玩具をすぐに買う親戚の家に遊びに行った時、親がなぜかいたく気に入って購入したのだ。
それからしばらくは何か音を聞かせて動かすことをしばらくやっては家族で笑いあった。
それは怒られるほんの少し前まで続いた。

親の怒声が茶の間に響き渡った時、それに反応してフラワーロックが踊り始めた。親が怒れば怒るほどフラワーロックは激しく踊り、それが親の苛立ちをアップさせ、「スイッチを切りなさい!」の声でも動くものだから、そのせいで余計に怒られたものだ。

もしかしたら当時フラワーロックを買った家ではわりと「あるある」なのかもしれない。

ただその時の私は、そんなことも知らずに、怒声で愉快に動く気配と動作音を聞きながら、奇妙な光景だなと思い、すぐにさっきまであんなにみんなを笑わせた玩具だったのにと考えると、一寸先は闇、とまでいかないまでも人生は何があるかわからないなと思ったことを覚えている。

この記事の元ブログ: フラワーロックについて