以前、UFCの試合で技が極まり、相手が叫んだから技を弛めた。でもレフェリーが試合を止めなかった。そんなことが頭をよぎったこともある。だから、今後はああいうことがないように気をつけたい」

――精神的な問題ではあったのですね。カッとなってしまってレフェリーの静止が聞けないのであれば、厳しい言い方をすれば、それはそれで問題だと思います。

「ピアース戦に関していえば、2度目の仕掛けで酷いケガをすることはない。ピアースだって、試合後に問題なく歩いていた。最初の仕掛けで技を続けると、ヒザをやってしまうだろう。でも、2度目のヒールでケガはないはずだよ。僕は足関節がどういうものか分かって仕掛けている」

――……。2011年8月のダン・ミラー戦ではハイキックが決り、そこではレフェリーが止めていないのに大喜びして、自ら攻撃をストップしたことがありました。トキーニョは、おっちょこちょいというのか、かなり思い込みが激しい性格ではないですか。

「寝る、食べる、練習。そういう日々をずっと送ってきた。チャンピオンになるために試合で勝つこと以外、考えていないんだ。あの時はダン・ミラーが『ストップ。ストップ』って言ってきたんだ。だから、攻撃をやめた。でも、レフェリーは試合を止めなかった。観客席やジャッジの席では、分からないことがオクタゴンのなかでは起っているんだよ……」

――……。現実問題としてUFCを解雇されました。先ほど、UFCに戻りたいと言っていましたが、今後、どのようなキャリアを重ねてUFC復帰を果たそうと思っていますか。

「マネージャーにはブラジルと米国からオファーがたくさん届いている。ベラトールから連絡はないけど、ベラトールに出るとUFCへ戻れなくなるから、僕もそのつもりはない」

Toquinho Palhares【写真】ポルトガル語だが、その冒頓さが伝わってくるトキーニョ。関節技の魅力、怖さを伝えることができるファイターだからこそ、2度このような過ちを犯さず、らしいファイトを続けて欲しい(C)MMAPLANET

――トキーニョの母国ブラジルでも、今回のヒールフックを離さなかった件で、ネットなどでかなりバッシングを受けていると聞きます。そんななか、ヘンゾ・グレイシーから11月9〜10日の柔術エキスポでディーン・リスター戦のオファーがありました。

「ヘンゾには本当に感謝している。絶対に忘れない。この恩は絶対に返したい。感謝の気持ちでいっぱいだよ。肩の負傷で試合はできなくなったけど、日本からブラジルに戻る途中にLAによって、会場で次回大会でディーン・リスターと戦おうとマイクアピールするつもりなんだ。

今回、日本にやってきて皆が本当に親切にしてくれたことも、凄く嬉しかった。とにかく、また練習を頑張って、試合に勝って。皆の期待に応えたい。次から気をつけて、技を掛けるようにするよ」