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大阪地検トップの検事正だった北川健太郎氏から性被害を受けたと訴えている女性検事のAさんが辞表を提出した4月30日、大阪地検前には約40人の市民が集まり、「ひとりにさせない」などと書かれたプラカードを掲げて抗議の声を上げた。(弁護士ドットコムニュース・一宮俊介)

●手作りプラカードを手に「検察は誰の味方か?」

小雨が降る曇り空の中、大阪地検などが入る庁舎前には、この日の午前11時半ごろからぽつりぽつりと人が集まり始めた。

参加者たちは「検察は誰の味方?」「ひとりにさせない」「連帯します」「検察庁は被害者守れ」などと書かれた手作りのプラカードを掲げてスタンディングデモを実施した。

辞表を手にしたAさんが到着したころには、参加者は目視で40人近くに増え、「お疲れさま」とAさんに声をかけたり、抱きしめ合ったりする姿も見られた。

●参加者「被害者よりも組織を守ろうとしている」

「声を上げたことを後悔させない」と手書きしたノートを掲げていた京都市の会社員男性(47)は、女性検事が訴えてきた問題について、これまでニュースを通じて関心を寄せてきたという。

デモなどの抗議活動に参加するのは初めてだったが、仕事が休みだったこともあり、この日は京都から駆けつけた。

「検察庁は、被害者よりも組織を守るために、体面だけを取り繕うようにしているように見えます。ニュースを見ていて心がざわつく。何かできることはないかと思ってとりあえず来てみました」

●女性検事「最悪の日にすごく力をもらった」

Aさんは辞表提出後の記者会見で、大阪地検前に多くの人が集まっていたことについて、感謝の思いを語った。

「これまで、あの場所に行くのが怖くて、視界に入れたくもなかったんです。でも今日、『一人じゃないよ』『お疲れさま』と言ってもらえた。

最悪な日だったし、今日を迎えたくなかったんですけど、いい日になった。すごく力をもらいました」

そのうえで、次のように続けた。

「自分は間違ったことをしていないし、これからも誇りを持って生きていけると思いました。今度は私が、被害者の方に『一緒にいようね』と言いたいです」