100万台前半で探せる前期型 メルセデス・ベンツ Cクラス(205系)【UK中古車ガイド】 お薦めは2.0Lディーゼル 後期はまだ高価
当時絶賛された正確なステアリング
BMW 3シリーズやアウディA4と、しのぎを削り続けるメルセデス・ベンツCクラス。2014年から2021年に生産された先代も、ライバルへ劣らない実力車だった。そんな優れたドイツ車を、最近は5000ポンド(約105万円)ほどで探せるようになって来た。
【画像】オシは2.0Lディーゼル 205系メルセデス・ベンツ Cクラス AMGと現行の206系も 全142枚
メルセデス・ベンツは、コードネームで世代を区別することが多いが、この型は205系。サルーンはW205、ステーションワゴンにはS205が振られている。2ドアクーペのC205と、コンバーチブルのA205もあったが、それは別の機会に触れてみたい。

メルセデス・ベンツ Cクラス(205系/2014〜2021年/英国仕様)
プラットフォームはMRA。アルミを多用し、全長は先代の204系から約100mm伸びつつ、車重は100kg近く削られていた。その軽さから動的能力に優れ、正確で感触豊かなステアリングを、当時のAUTOCARは絶賛している。
英国仕様のエンジンは、C 200dに載るのがルノー由来の1.6L 4気筒ディーゼルで、最高出力は135ps。燃費は素晴らしいが、回転フィールは少し上質さに欠ける。2018年以前の前期型では、ディーゼルハイブリッドのC 300hが燃費のベストだった。
ベストユニットは2.0Lディーゼル 強力なAMGも
ガソリンエンジンでは、C 180の1.6L 4気筒ターボは160psで若干パンチ力不足だろう。ブランドらしい力強さを得るには、183psを生むC 200の2.0Lターボが望ましい。プラグインHVのC 350eも用意されたが、電気だけで走れる距離は若干短かった。
2018年に後期型となり、見た目をリフレッシュしつつ、ディーゼルエンジンはパワーアップ。2.0LターボのC 220dとC 300dが追加されている。それぞれ193psと245psを誇り、洗練度も増している。燃費に優れ、205系ではベストユニットといえるだろう。

メルセデス・ベンツ Cクラス(205系/2014〜2021年/英国仕様)
ガソリンのC 180は1.5Lターボになり、156psへややダウン。C 200は継続で、C 300は257psを発揮した。プラグインHVではC 300eが登場し、電気で走れる距離が30kmから54kmへ伸びている。エアサスでなくても、乗り心地は全般的に優れる。
濃厚なスポーツサルーンがお望みなら、V6のAMG C 43と、V8エンジンの怪物、AMG C 63も用意されていた。スタイリングは現行の206系にも近く、今でも古びて見えない。ニーズへ併せてパワートレインを選べば、満足できる1台が見つかるはず。
新車時代のAUTOCARの評価は?
電動パワーステアリングの感触と正確性には、息を呑む。フロントノーズの向きを、ミリ単位で操れるような感覚があるほど。指先には、確かな感触も伝わる。シャシーの仕上がりは素晴らしく、あらゆる路面を流暢に駆け抜けられる。(2014年3月12日)

メルセデス・ベンツ Cクラス(205系/2014〜2021年/英国仕様)
オーナーの意見を聞いてみる
イアン・ブラックバーン氏
「昨年、認定中古車で2020年式のC 220d AMGラインを購入しました。運転しやすくて燃費が良く、デザインもモダンで、気に入っています。タッチモニターは10.3インチと大きく、システムは新しく、フェイスリフト後のモデルを選んで正解でした」

メルセデス・ベンツ Cクラス(205系/2014〜2021年/英国仕様)
「現行型は、モニター過多なこととインテリアの質感で、あえて見送っています。自分の体型だと、シートは座り心地が少し良くありませんが、後悔はまったくありません」
購入時に気をつけたいポイントエンジン
4気筒ガソリンターボでは、サーモスタットが早期に故障する場合あり。作業が難しく、交換は高くつく。また、ターボの故障にも注意したい。
4気筒ディーゼルターボでは、タイミングチェーン・テンショナーの不具合に注意。樹脂製の吸気マニフォールドは、亀裂が入る事がある。燃料フィルター・ハウジングの亀裂にも注意したい。ディーゼル微粒子フィルターは、低負荷走行が多いと詰まりがち。
インテリア

メルセデス・ベンツ Cクラス(205系/2014〜2021年/英国仕様)
サンルーフやドアのシールから、きしみ音が出ることが多い。内装部品のガタツキやヒビ割れも珍しくない。人工皮革のアルティコ・レザーは、摩耗しやすい傾向がある。
電気系統
ブラインドスポット・モニターは、動作しているか確かめたい。タッチモニターはフリーズすることがあるが、再起動すれば復調する場合が殆ど。
知っておくべきこと
フェイスリフト後の205系は、まだ価格がお高め。ディーゼルエンジンの進化だけでなく、ATは7速から9速になり、デジタル技術もアップデートされたことが理由。ステーションワゴンの荷室は490Lでサルーンより35L広く、動的能力の犠牲は最小限だ。
英国ではいくら払うべき?4000ポンド(約84万円)〜1万1999ポンド(約251万円)
走行距離が長くても整備履歴が整っているなら、Cクラスは検討の価値あり。英国では前期のディーゼルが中心の価格帯になるが、ハイブリッドのC 300hも出てくる。
1万2000ポンド(約252万円)〜1万6999ポンド(約356万円)
状態の良いフェイスリフト後の205系を選ぶ場合は、英国ではこの価格帯。走行距離が伸びた、前期のC 43も含まれる。
1万7000ポンド(約357万円)以上

メルセデス・ベンツ C 300d AMGライン・ステーションワゴン(2019年式/英国仕様)
走行距離の短い、後期のプラグインHVをお考えなら、英国ではこの価格帯から。C 300deは扱いやすく高燃費。パワー感も、C 43へ大きく劣らないといえる。
英国で掘り出し物を発見
メルセデス・ベンツ C 300d AMGライン・ステーションワゴン(英国仕様) 登録:2019年 走行距離:8万500km 価格:1万7995ポンド(約378万円)
最大トルク51.0kg-mで、0-100km/h 6.0秒以下の俊足ワゴン。家族とドライブを楽しめ、燃費は17.0km/L以上を期待できる。整備履歴と、延長された正規保証も付帯する。
