NTTドコモの新料金プランを徹底解説! 複雑に見える料金プランの選び方もこれでバッチリ
NTTドコモは6月20日、都内にて「今後の料金戦略に関する記者発表会」を開催し、月額550円から始められる格安料金プラン「irumo」(イルモ)と、3GB以上は月額4,928円(割引最大適用時)でデータ容量を無制限に使える従量制料金プラン「eximo」(エクシーモ)を発表しました。
両プランともに7月1日よりプラン提供を開始予定です。
irumoとeximoは従来の「ギガホ プレミア(5Gギガホ プレミア)」や「ギガライト(5Gギガライト)」を置き換える料金プランとして登場しました。
2つのプランはどのような特徴とメリットがあるのでしょうか。
また、今後も継続されるahamoとの位置付けはどのようになっているのでしょうか。
しっかりと抑えておきたい重要な点をピックアップし、新料金体系が訴求するターゲットユーザーについて解説します。

irumoとeximoは誰におトクなプラン?
●eximoはギガホ プレミアの完全上位互換プラン
ギガホ プレミアの置き換えとして登場したeximoは、
・普段はデータ使用量を気にせず好きなだけ利用
・データ通信をあまり使わなかった月はその分安く
このようなギガホ プレミアのメリットはそのままに、
月間データ使用量が1GB未満だった場合はさらに価格が下がるようになりました。
具体的には、
・1GB未満……月額4,565円(割引最大適用時:月額2,178円)
・3GB未満……月額5,665円(割引最大適用時:月額3,278円)
・3GB以上……月額7,315円(割引最大適用時:月額4,928円)
このような3段階の従量制料金となり、3GB未満や3GB以上での料金はギガホ プレミアと変わらないため、
純粋に「下限が安くなった」と考えて問題ありません。
さらに割引条件として5Gホームルーター「home 5G」の契約が適用される「home 5G セット割」(月額1,100円引き)が追加されたため、
自宅でhome 5Gを光回線代わりに利用しているというユーザーも大きな割引を受けられるようになりました。

ギガホ プレミアで好評だった手厚いサポート体制もそのまま引き継がれている
●ギガライトユーザーならぜひ乗り換えを検討したいirumo
Irumoはギガライトの上位互換ではなく、低容量で低料金というメリットをさらに引き出した「超おトク」な料金プランに仕上がっています。
Irumoの料金プランは、
・0.5GB……月額550円
・3GB……月額2,167円(割引最大適用時:月額880円)
・6GB……月額2,827円(割引最大適用時:月額1,540円)
・9GB……月額3,377円(割引最大適用時:月額2,090円)
これらの4つの区分となっており、ギガライトのような従量制ではありません。
しかしながら、各データ容量帯での料金は割引前であってもギガライトの割引後料金よりも安く設定されており、料金だけを見れば圧倒的な安さです。

各種割引が適用できるなら非常に魅力的な価格となる

改めてギガライトの料金表と比較してみればirumoがどれだけオトクか一発で理解できる
●MVNOユーザーは料金プランの切り替え先に悩む可能性大
NTTドコモではこの他にも、
・各種手続きやサポートコストを省いたオンライン契約専用プラン「ahamo」
・仮想移動体通信事業者(MVNO)サービス「OCNモバイルONE」のドコモショップでの契約およびサポート
これらも料金システムの中核として存在してきました。
例えばahamoとirumoを比較した場合、割引なしの料金ではirumoのコストパフォーマンスの悪さが若干目立ちますが、
ドコモ光セット割などを適用した場合に大きなメリットが出てきます。
irumoはドコモショップでのサポートが有料とはなりますが、ahamoのように店頭サポートが一切ないわけではないため、
スマートフォンの契約や操作などで多少不安がある人でも安心して契約ができる点もメリットになるでしょう。

ahamoと違い、店頭で契約できること自体にメリットを感じる人も少なくないだろう
OCNモバイルONEは、今回の新料金プランのスタートに合わせるかたちで、6月26日にドコモショップでの新規契約の取り扱いが終了します。
NTTドコモとしてはMVNOを望むユーザー層もirumoで取り込みたい戦略ですが、
料金をOCNモバイルONEと同等の価格まで下げるためには各種割引を最大まで活用する必要があります。
しかしながらMVNOを契約するユーザーの多くは、
通信費をできる限り抑えたい人や1人暮らしで光回線なども契約していない人です。
そのため、自宅回線とのセット割が前提となるirumoではターゲットとなるユーザー層が異なってしまい、あまり上手く訴求できない可能性があります。
IrumoとMVNO回線を比較した場合、通信安定性でirumoが有利ですが、そのために割引なしの場合で1,000円以上の値上げになるのはMVNおユーザーが許容するとは思えません。
Irumoは飽くまでもギガライトユーザーが切り替える料金プランだと捉えておくべきでしょう。

OCNモバイルONEのサービスやサポートは今後も継続されるが、新規契約は終了となる
●幅広いユーザー層に訴求できるようになったNTTドコモの新料金体系
これらのことから、新料金プランを含む新たな料金体系をターゲットユーザーごとにまとめると次のようになります。
・光回線やhome 5Gとのセット割が適用できる人で大容量のデータ通信が欲しい人は「eximo」
・自宅に光回線やhome 5Gがないが大容量のデータ通信が欲しい人は「ahamo大盛り」
・ドコモショップでのサポートが不要で毎月20GBまでの通信が使えれば良いという人は「ahamo」
・毎月3〜9GB程度の小容量の通信量で十分だが契約や操作などでドコモショップでのサポートが欲しい人は「irumo」
・とにかく料金を安く済ませたい人で他社MVNOでの契約が苦手な人も「irumo」
・殆どデータ通信を使わず音声通話がメインの人も「irumo」
・MVNOユーザーで光回線やhome 5Gとの割引が適用できるなら「irumo」
データ通信量だけではなく、サポート体制や割引適用の有無など、人々が通信料金プランに求める要素は多岐にわたります。
NTTドコモの新料金体系は、そのような多岐にわたるユーザーの要望に応えようとした結果、若干複雑になってしまった感があります。
しかしながら、それぞれの料金プランの特徴やポイントをしっかりと抑えておけば迷うことはありません。
自分がどのようにスマートフォンを利用し、どれだけのサービスを求めているのかをよく考えた上で、
ぜひ新料金プランへの切り替えを検討してみてください。
賢く切り替えることで通信料金の節約につながるかもしれません。
執筆 秋吉 健

