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本邦初公開、ベンテイガEWBとは?

2015年にデビューし、ベントレーの新たなイメージを牽引する存在になったラグジュアリーSUVモデル、ベンテイガ。

【画像】ロングホイールベースになったベンテイガ、どう違う? 標準と比較【詳細】 全91枚

2021年の時点ではベントレーの世界販売台数(1万4659台)の実に3分の1強、直近では40%近くがベンテイガだという事実からも、ベントレー初のSUVモデルが市場に受け入れられていることがわかる。


ベントレー・ベンテイガEWB

ベントレーモーターズジャパンは、ベンテイガEWB(エクステンデッドホイールベース)をお披露目するため、六本木ヒルズにおいて3月30日から4月2日までの期間限定でパブリックディスプレイをおこなった。

六本木ヒルズカフェ/スペースに展示されたベンテイガEWBアズールファーストエディション。その最大の特徴はネーミングの通りホイールベースが180mm延長されていること。これによりリアシート周りにさらなる余裕が生まれ、外観上もリアドアが長くなっているが、変更はそれだけにとどまらない。

ひと目で「新しい!」と気づかされるのは、ホイールベースよりもむしろラジエーターグリルの方。21世紀のベントレーのグリル・パターンとして有名なマトリックスグリルではなく、垂直のバーが林立するバーチカルベーングリルを採用しているのだ。

このベントレーの伝統的な意匠はフライングスパーで復活を果たしたもの。つまり現状ではベントレーの中でもフラッグシップと呼べるモデルに限定されていることになる。

実際にベンテイガEWBの中身をチェックしていくと、それはただホイールベースが延長された追加モデルではないことがわかる。

室内は広く、でも取り回しはラクの理由

ベンテイガEWBの白眉は何といってもリアシートにある。シート配列は4名乗車と5名乗車に加え4+1名乗車という3つの仕様から選ぶことができる。

今回展示されていたベンテイガEWBアズールファーストエディションには「ベントレーエアラインシートスペシフィケーション」と呼ばれる最高級仕様の独立したリアシートが備わっていた。


ベンテイガEWBのリアシート配列は4名乗車と5名乗車に加え4+1名乗車という3つの仕様から選ぶことができる。

このリアシートはリラックスモードやビジネスモードをスイッチ操作1つで選択できる。リラックスモードでは40°まで背面がリクライニングし、助手席が前方に移動し、助手席の後部にあるフットレストも自動的に展開。

まさにファーストクラスのラグジュアリーが味わえるようになっている。

一方ホイールベースが延長されると取り回しがし難くなることは当然想像がつくが、その点においてもベンテイガEWBは抜かりがない。2995mmから3175mmまでホイールベースが延長され、見た目でもすぐにそれとわかるほど。しかしベンテイガEWBにはエレクトロニックオールホイールステアリング(後輪操舵)が備わっていることで、スタンダードホイールベースのベンテイガよりも小さい回転半径を実現しているという。

ベントレーらしいラグジュアリーを最大化しつつ、デメリットを排除したベンテイガEWBは、フライングスパーと並ぶベントレーのもう1つのフラッグシップとしての車格を与えられているのである。

ベントレーの本懐、キーワードは「類まれ」

今回の特別展示会に先駆けて朝早めの時間に開催されたプレス向けの集いでは興味深い朝活もおこなわれた。

それは「瞑想」と「香り」がテーマ。最初はベントレーとどういった繋がりがあるのかわからなかった。


30種類の精油の中から自分に合う3つの香りを調合して自分らしい香りのハンドクリームを作り出すというinioi Lab.(イニオイラボ)の試み。

これらはベントレーのブランドのテーマである「エクストラオーディナリージャーニー」(類まれな旅)に紐づいているという説明で納得がいった。

これはクルマを販売するだけでなく、顧客が類まれな人生を送るための類まれな経験をベントレー自身が積極的に提供していくというもので、同社が掲げる「ウェル・ビーイング」や「ビスポーク」といった概念にも通じるものといえる。

今回われわれに「瞑想」を教えてくれたのは、マインドフルネスのエクササイズのインストラクターである金ケ江悦子さん。元ミス・インターナショナル日本代表でもある金ケ江さんの心身ともにキレイになるためのエクササイズの中で特に印象的だったのは、1分間に僅か4回のゆっくりとした呼吸で気持ちを落ち着かせるというものだった。

一方30種類の精油の中から自分に合う3つの香りを調合して自分らしい香りのハンドクリームを作り出すというinioi Lab.(イニオイラボ)の試みは、ベントレーのビスポークにも通じる新鮮な体験だった。

上質なクルマだけでなく、オーナーの人生にまで考えを巡らせる。

ベンテイガEWBのお披露目に合わせ、超高級車ブランドの本質も垣間見ることができたのだった。