エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】

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U-18W杯で優勝の米国…MVPのエルドリッジは投打二刀流で活躍

「第30回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ」(米フロリダ州・ブラデントン、サラソタ)で、18歳以下の野球世界一に輝いた米国代表。チームに栄冠をもたらした2人の二刀流がいた。ブライス・エルドリッジ投手とマックス・クラーク外野手。2023年の全米ドラフト上位候補の2人が野球日本代表「侍ジャパン」U-18との対戦、二刀流で活躍するエンゼルス・大谷翔平投手への憧れを語った。

 18日(日本時間19日)に行われたチャイニーズ・タイペイとの決勝戦はエルドリッジの独壇場だった。「4番・指名打者」で出場し、2-1で迎えた最終7回無死一、二塁で、左翼方向に流して3ラン。その裏にはDHを解除してマウンドに上がり、無安打で最終回を締めた。

 身長201センチ、体重100キロの体躯から常時150キロの直球を投げ込む。打っては打率.517(19打数10安打)、3本塁打13打点。投げては3試合で1勝1セーブ、防御率0.00。投打に活躍して大会MVPを受賞した右投げ左打ちの大器は、憧れの選手に大谷の名前を挙げた。

「野球の常識を変えている。メジャーで二刀流ができることを証明した」と尊敬の念を明かす。「オオタニみたいになりたいよ! それが僕の夢だ! 投打で異次元の活躍がしたい。そのために練習に励んでいるよ」と興奮気味に話した。

全米No.1有望株のクラークは大谷が「お気に入りの選手だ」

 そして、2023年の全米の高校生No.1プロスペクトとも言われているクラーク外野手も大谷に憧れを抱くひとりだ。大会では打率.280(25打数7安打)だったが、オープニング(予選)ラウンドのカナダ戦で5回に貴重な同点2ランを放ち、決勝では3安打の固め打ち。大事な場面での活躍が光った。

 今大会では外野に専念したものの、所属したフランクリン・コミュニティ高では投手も兼任。鋭いカーブを武器にする。大谷については「今お気に入りの選手の1人だ」と語り、プレーを参考にすることも。将来も「(大谷みたいになれたら)最高にいいね!」と話す。

 日本は米国とスーパー(決勝)ラウンド最終戦で対戦。米国はサヨナラ逆転勝ちを収めて決勝進出を決めた。エルドリッジは「チームとして戦っていたし、難しい試合だった」と話し、クラークは「エネルギーを感じるチームで、一番の難敵だった」と振り返った。2人がドラフトで指名されるのは2023年以降。大谷がメジャーで活躍してから、メジャーでは「Two-way-player(二刀流)」でドラフト指名される選手も出てきている。将来、どのような成長線を描いていくのか。17歳の大器を期待せずにはいられない。(川村虎大 / Kodai Kawamura)