大坂なおみは試合後にも負傷したダリア・サビルのもとへ駆け寄った【写真:Getty Images】

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東レパンパシOP初戦の相手、サビルが左膝を負傷してリタイア

 テニス東レ・パンパシフィック・オープンは20日、東京・有明テニスの森公園で女子シングルス1回戦が行われ、世界ランク48位の大坂なおみ(フリー)は同55位ダリア・サビル(オーストラリア)と対戦。第1セットの途中でサビルが左膝を負傷し、リタイア。思わぬ形で初戦突破となった。アクシデントに気付いた大坂の行動に海外メディアも注目。米ヤフースポーツは「一流の振舞いを見せた」と称賛した。

 咄嗟に動いた。第1セット第2ゲームでスマッシュを打ったサビルが着地の際に左膝を負傷。コート上に倒れこんだが、異変に気付いた大坂はすぐさまサビルの元へ。心配そうにタオルを渡すなど、対戦相手を見守った。

 大坂の行動に複数の海外メディアが注目。米専門メディア「テニス.com」は「オオサカがリタイアのサビルを助ける」との見出しで記事を掲載。「サビルは手当てをしたが、前十字靭帯損傷のおそれもあり、棄権を決断。ネット付近で2人は抱き合った」と説明した。

 米ヤフースポーツは「オオサカはサビルの元に駆け寄り、タオルを差し出すという一流の振舞いを見せた」と称賛。サビルの地元メディア、米スポーツ専門局「FOXスポーツ」オーストラリア版も「サビルが倒れこんで『痛い!』と叫ぶと、オオサカは急いで走ってサビルの状態を確認した」と紹介した。

 予想外の結末で2回戦進出を決めた大坂。次戦はハダード・マイア(ブラジル)と22日に対戦する。

(THE ANSWER編集部)