鎌田大地(撮影:岸本勉/PICSPORT)

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3月25日、3-0と完勝した韓国戦で、鎌田大地は前半45分間だけプレーした。だが27分にゴールを挙げるだけでなく、攻撃をリードするなど大活躍を見せた。自分の弱点を躊躇わずに口にする鎌田だが、すっかり解決していると言えるだろう。

「小さいころからフィジカルが弱い、守備が弱いと言われてました」という鎌田は、Jリーグに入るときに激しいトレーニングで知られる鳥栖を選び自分を鍛えた。ヨーロッパに行ってからも守備の能力が向上しているのは、ずっと克服のために努力を続けているからだ。

そしてシュートのタイミングを微妙に調整してゴールを狙うプレーは鳥栖時代と同じ。この日のゴールも少しボールを動かし、DFのタイミングを外して決めた。

「そうですね。ちょっとボールをズラして、いつもシュート以外でもクロスを上げたりするとき、自分は足が速くないから工夫しなければいけないと常に狙ってます」。その謙虚な姿勢もずっと変わらない。

その鎌田の良さを引き立てたのが、遠藤航と守田英正のボランチコンビだった。鎌田の一番の良さは攻撃センスである事は間違いない。鎌田の守備の負担を減らし、前を向かせてくれたのが遠藤と守田だった。

「航君はシント=トロイデンで一緒にやってるし、たぶん僕のことを分かってくれているからやりやすくしてくれてます。守田君はもうちょっと早くボールを付けてほしいと思うことがいっぱいありましたけど、でも一緒にプレーするのは今日が初めてだったし、前半終わってそういう要求もしましたし、試合が終わってからも会話もしました。回数を重ねたらもっと上手くいくと思いますし、3人の関係性は悪くなかったと思います」

このトリオの良さが特に現れたのは立ち上がり、韓国が攻め込んできたときだった。ゼロトップで日本を惑わしスペースを作ろうとしていた韓国の目論見は、日本の守備ラインがすぐに気付いて修正したことと、この3人のポジションのバランスが取れていたことで失敗に終わった。

「相手が前から来るというのはある程度予想していて激しく来るだろうと思っていたのですが、思ったより中盤が空いていたのでパスを回してカウンターというのも出来そうなシーンが多くて、自分が思ったよりやりやすかったですね」。そう鎌田はさらりと振り返った。

これで日本代表に鎌田を中心とした新たな中盤の選択肢が広がった。次はもっと長い時間試してもいいトリオだろう。

【テキスト:森雅史/日本蹴球合同会社 撮影:岸本勉/PICSPORT】

▼ 写真中央に、鎌田大地

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 伊東純也

(撮影:岸本勉/PICSPORT)



(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 吉田麻也

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 権田修一

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 古橋亨梧

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 江坂任

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 佐々木翔

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 山根視来

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 守田英正

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 川辺駿

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 浅野拓磨

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 大迫勇也

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 冨安健洋

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 脇坂泰斗

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 伊東純也

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 浅野拓磨

(撮影:岸本勉/PICSPORT)