「iPhone XR」は「iPhone 8」を超える人気に 著名アナリストが予測
10月19日に予約注文開始、26日に発売を控えるiPhone XRの最終的な売上が、iPhone 8とiPhone 8 Plusのそれを上回るとのアナリスト予測が発表されました。

アップル製品関連の予測で著名なアナリストMing-Chi Kuo氏の最新レポートによると、10月の第1週、ほとんどの中国ブランドのスマートフォン売上は前年同期よりも低かったとのこと。その理由の1つとして、一部の消費者がiPhone XRの発売を待っていることを挙げています。中国では10月1日から7日は1週間にわたる大型連休で、日本でいうゴールデンウィークに当たるため、製品の売上動向を測る目安の1つとされています。

Kuo氏によれば、この期間における中国スマートフォンの低調は、1つには革新的なセールスポイントが欠けていたこと。もう1つは米中貿易戦争が「消費者の信頼に影響を及ぼしている可能性があり、買い替えサイクルを長くするかもしれない」と警告しています。

そして3番目の理由は、一部の消費者、特に既存のiPhone過去機種のユーザーは、より手頃な価格のiPhone旧モデルを選択したり、iPhone XRの発売を待っているからだとか。アップルにとってiPhone XRは、HuaweiやOppo、VivoやXiaomiなどとの競争が激化している中華圏で、市場シェアと収益を拡大する手がかりだと述べています。

概して中国スマホが売上不振の中で、Kuo氏はHuaweiのみが10月の第1週に出荷量が前年比で増加した唯一のブランドとして「堂々たる勝利者だ」と高い評価です。そして海外市場においても、「中国ブランドの中で最も優れた競争力を持っている」と期待をかけています。

今回のKuo氏レポートでは言及がありませんが、先日アップルのティム・クック氏が中国を訪問した際に、The Washington Postは現地における新型iPhoneの売上が「期待はずれだった」と報道。クック氏の訪問が、アップル製品の売り込みのためだという趣旨を伝えていました。

iPhone XRは日本では10月19日(金)16時1分から予約開始、26日には発売されます。2018年の新型モデルの中では最安値とはいえ、価格は8万4800円(64GB版)から。この価格が「iPhone XS/XS Maxといった上位モデルとほぼ同等の機能を備えていてお買い得」と受け取られるのか、そうではないのか。発売後の評判を見守りたいところです。