スマホの液晶が壊れてタッチ操作ができない! そんなときのとっておきの裏ワザ

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スマホを落として液晶が割れてしまうととても悲しい。それでもまだ液晶が反応してくれればよいが、タッチをしてもうんともすんとも言わないとなると、バックアップも取れないまま修理に出すしかない…。

たいていの人はそう思うだろう。

実は筆者もつい先日、液晶を壊し、そのような境遇に陥ってしまった。たまたま実家に帰省中だったこともあり、自宅に帰ってからドコモショップに持ち込んで修理するしかないと思っていた。

しかし修理に出すと、LINEのトーク履歴などのバックアップも取れないうえ、自宅に帰るまでの数日間はスマホなしで暮らさなくてはいけない。そんな半泣き状態で、わらにもすがる気持ちで実家近くのドコモショップに行ってみた。
ドコモショップの担当者は、「やはり液晶が壊れていて修理するしかないでしょう」とのこと。
悲しみに暮れていると、店員さんが一旦席を外し、なにか機器を携えて戻ってきたのだ。なにをするのだろうと思っていると、なんと、マウスをスマホにつなげている。
そして、操作してみると、何の問題もなく動くではないか。

これはもう、目から鱗だった。
たしかにタブレットにキーボードをつなぐといった使い方は知っていたし、実際に使用してもいる。
ちょっと考えれば思いつきそうなものだが、液晶破損のアクシデントから「スマホ+マウス」という発想がすっぽり抜けて、まったく思い浮かばなかった。

自宅にならマウスなどもあるが、実家に帰省中だったので手元には何もない。速攻で量販店に走り、microUSB←→USB変換アダプター(microUSB側がBタイプのオス、USB側がAタイプのメス)とUSBレシーバータイプの無線マウスを購入。
そしてめでたく、このような状態で操作できるようになった。


液晶破損でタッチ操作ができないスマホに無線マウスを繋ぐ


自宅に帰ってからも、事情があってしばらくこの状態を続けることになったため、超小型のBluetoothマウスを購入。


超小型のBluetoothマウスも利用できる


Bluetoothマウスは、設定するために一度は、有線マウスなどで操作は必要だが、一度設定さえすれば、変換アダプターやUSBレシーバーは必要なくなり、ケーブルレスでスマホを操作できる。充電するときもいちいちケーブルを外す手間がなくなるいので、ずいぶんストレスが減った。電車内や寝転がっているときでも、脚の上などでマウスを操作してスマホを使うことにだいぶ慣れてきて、文字入力以外はあまりストレスを感じなくなったほどだ。

一般の人が、液晶が破損してタッチ操作ができない状態のスマホを、筆者のように長期間使うシチュエーションはあまりないかもしれない。
しかし、すぐにショップに行けない場合には、かなり有効な方法だ。
少なくともマウスで操作できることにより、
 ・スマホ内のデータのバックアップを取る
 ・修理に出すまで間も利用ができる
といった、緊急の利用ができる。

自宅でパソコンを使っていれば、マウスは有線や無線など、たいていの人が所有しているだろうから、変換アダプターさえ手に入れれば、マウスでスマホが動くかどうか試してみることができる。
いまどきは、変換アダプターも大きめの店舗なら100円ショップでも手に入る。形状を確かめて購入しよう。

また、「もう少しで発売される新製品に買い替える予定」といった状況なら、発売までマウス操作でしのぐことも選択肢のひとつとなるかもしれない(筆者が実際そうである)。

「液晶が壊れたら、まずはマウスをつないでみる」ということを頭の片隅に入れておけば、大事なデータを失わなくてすむかもしれない。


内藤由美