金メダル第1号が期待されている種目としてまず上げられるのが女子柔道だろう。1996年のアトランタから金メダル第1号は女子柔道が獲得しており、中にはシドニーの田村亮子の名前も見える。今回の女子代表は、52kg級中村美里以外のメンバーは五輪初出場ながら、世界選手権で実績を積んだ選手ばかり。ナショナルチームの監督、園田隆二氏が「歴史の中で一番強い」と語る女子柔道チーム、金メダル第1号候補は48kg級の福見友子だ。

 この48kg級と52kg級は北京五輪後の世界選手権で3年間、日本が王座を守っている。福見友子は2002年高校2年の時に全日本体重別選手権で谷亮子を破り、また2007年にも谷を破った公式戦で谷に2度土をつけた唯一の選手だ。ただこの48kg級代表の選抜については、非常に微妙なものがあった。北京後に導入された柔道ランキング制で、福見友子は2位。ランキングからいえば浅見が代表確実と思われていたが、全日本体重別の初戦で浅見がプレッシャーからか高校生に敗れてしまったため、逆転で福見が選ばれた経緯がある。

 福見にも高校生の時に谷を破りながらその重圧で不調に陥ってしまった苦い経験がある。あれから10年でたどり着いた五輪。「諦めずにやってきてよかった」と語っている福見に金第1号の期待がかかる。(編集担当:田村和彦)