林総務相(2025年11月6日)

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 林総務相は12日の閣議後記者会見で、2024年度にふるさと納税制度の情報が掲載されたポータルサイトを経由して集まった寄付金の11・5%が、サイト運営業者に手数料として支払われていたと発表した。

 同制度を巡っては、自治体がサイト事業者に支払う手数料の増加が問題視されている。総務省は今月中に、手数料の引き下げを事業者に要請する。

 サイト事業者に支払われた詳細な手数料が判明したのは初めて。同省が全国1788自治体に調査した結果によると、サイトを通じた寄付額は全体の94・5%に上る1兆2025億円で、サイト事業者には2559億円が支払われていた。このうち、返礼品の提供業者や運送業者への支払額を除いた手数料に相当する額は1379億円だった。

 手数料の内訳は、サイト事業者への委託費など(1166億円)が最多で、インターネット広告費なども含まれた。手数料の支払先は計136社あったが、都内4社に約9割の金額が支払われた。

 同制度では寄付額に応じて税控除が受けられるため、寄付金は公金と同じ性格を帯びる。昨年末の与党税制改正大綱では、手数料を減らす必要性が指摘された。同省は自治体の手元に残る割合を段階的に引き上げる方針で、今年10月からは52・5%以上、29年10月からは60%以上と定めている。