【社長・細貝萌の生き様】ベイシアグループ参画でザスパの経営基盤がより強固に「多くの前向きな変化があると思います」
“目の前のことをコツコツと積み重ねていくことが大事”という考え方は、試合日の細貝社長の行動を見ていてもよく分かる。
中断前ラストとなった7月26日の鹿児島ユナイテッドFC戦当日も、19時試合開始の半日以上前に正田醤油スタジアムに到着。筆者やテレビ局の取材をこなし、16時前にはサポーターの先行入場ブースへ。この日の配布物である特性リュックを自ら確認し、お客さん一人ひとりに手渡す作業を、38度近い酷暑のなか、20~30分にわたって精力的に行なっていた。
そういった努力を惜しまないのも、「ザスパを少しでも良いクラブにしたい」「1人でもお客さんを増やしたい」という強い思いがあるから。7月26日の鹿児島戦、8月16日のFC大阪戦、同23日の栃木SC戦と3試合連続ホームゲームということで、「夏休み期間中の集客増」も、今の彼らの大きなターゲットになっているのだ。
「『夏ザスパ』と銘打って開催される、この3試合は非常に重要ですね。7月29日は『ドコモプレゼンツマッチ』。子どもたちが大好きなカブトムシを先着200名にプレゼントしたり、地元高校の吹奏楽部の演奏、大泉町のブラジルサンバ隊のショーなどで盛り上げました。8月16日は『ホンダカーズ群馬スペシャルマッチ』、23日は『ファームドゥグループスペシャルマッチ』ということで、1万人集客を目ざして大々的な施策を打っていくことになっているんです。僕らもオリジナルTシャツを1万枚、配布すべく準備しています」と、地元の人々に足を運んでもうためのアクションを積極的に起こしているのだ。
近年、地域密着が成功しているクラブの代表格と言えるのが、川崎フロンターレだろう。川崎は細貝社長がプロ入りした2005年当時は、まだJ1定着途上のクラブだったが、20年が経過した今、国内7冠の強豪へと飛躍した。今では多くの高校・大学の選手が「川崎へ行きたい」と熱望するだけの存在になっている。
「川崎は今、僕らが目標とすべきクラブの1つですね。特に板倉滉(アヤックス)、三笘薫(ブライトン)、田中碧(リーズ)とアカデミーから数多くのタレントを輩出しているところは目を引きます。
