痛恨黒星の広島に響いたスキッベ監督の激情…新井直人「自分たちが目を覚ます必要がある」
「サンフレッチェに来てから、(やってきたことと)全く逆のサッカーをやったと思います。本来だったら高い位置からボールを奪いにいきたかったですが、ボールを奪ってもバックパスが非常に多かった。ただ、後半は選手交代も含めて、アクティブで強くなったと思います。最後の方は、もう少しで同点に追いつけるようなチャンスもあったと思いますが、残念ながらそこまでいけませんでした。今日は試合の最初の10分ぐらいと後半の最後も良かったと思いますが、その部分だけが良くても、こういったJリーグの均衡したサッカーの中では勝利を掴むことはできません」(スキッベ監督)
失点後は、マンマークで強度の高い守備を貫いた名古屋に対して、広島らしいアグレッシブな姿勢が影を潜めた。40分にはGK大迫敬介のパスが中盤のMF東俊希との連携ミスでつながらず、ボールをカットされて再びマテウスに得点を許した。バックパスを受ける回数が多かった大迫は、「前半は(味方の)足元につける感覚がすごく良かった」と立ち上がりから中盤や前線へ果敢なキックを見せていたが、「相手もヘディングが強かったので、できるだけ足元でつなごうという意識を持った中で、俊希と少し意思疎通が合わなかった」と悔しさを滲ませた。
「僕が(バックパスを)受ける回数も多かったけど、ミラーゲームで相手の寄せが早かったので、僕が1つ高いポジションを取ってバックパスを受けたときも結構プレスが来ていた。逆にそこで剥がしたシーンもあったので、僕がその役割を少し担えば良かったと思った。ただ、2失点目がやっぱりチームとして重くなったと思います」(大迫)
リーグ最小失点でチームを何度も救ってきた守備陣が珍しくミスを重ねて2失点。ただ、それはチームとして前向きに戦えなかった影響が濃かった。スキッベ監督は2失点目について、「自分たちが後ろ向きにどんどんプレーするようになったが故に、敬介がパスのコースを選択しなければいけないシーンがたくさん増えてしまった。本来であれば(大迫は)ゴールを守って、フィールドの選手がそこを受け持って前に進まないといけないところで、多くの責任を彼(大迫)に背負わせてしまった部分がある。敬介もあれだけバックパスが来ればミスをすると思います」と指摘した。
広島は後半のスタートからMF中島洋太朗を投入。「(前半は)相手が前から来る中で、うまくボールを持つことや前に運ぶところが少し難しそうだった」とベンチで戦いを見ていた19歳は、「もっと自分たちのゲームにできたらいいなと思っていた」と静かに闘志を燃やしていた。ピッチでは「人もボールもどんどん動かしていかないとスペースは空かない」と落ち着いたプレーで攻撃を作って持ち味を発揮していたが、自身のプレーについては試合後に「納得はしてないです」ときっぱり。「引き分けや勝ちに持っていきたかったし、あまり何もできなかったという感じです」と話し、「(ピッチに入ったときの歓声は)ものすごくうれしかったし、だからこそ勝利を届けたかったので、すごく悔しい気持ちです」と心境を明かした。

