初日はメルセデスと契約する大西葵(左)とプレーした阿部未悠(撮影:鈴木祥)

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<富士通レディース 初日◇14日◇東急セブンハンドレッドクラブ(千葉県)◇6689ヤード・パー72>
昨年6月に行われたプロテスト合格組の阿部未悠が、6バーディでボギーなしという会心のラウンドで2位タイと好発進。「風が強かったけど、思い通りの球が打てなくてもリカバリーがうまくいって流れに乗れた」と、バンカーからの3打目を2メートル強につけてパーを拾った3番パー4などで勢いづいた。
この3番でしびれる距離を沈めただけでなく、5番の6メートルや17番の7メートルと、とにかくパターが冴えわたった一日。先週まで3戦連続で予選落ちを喫していたが、扇慎之助キャディの助言もありオープンスタンスになっていたアドレスをスクエアに構えると、これがハマった。「ラインは読めていたことは自信になった」と、24回だったパット数がスコアにつながったかっこうだ。
初優勝が期待される、2000年度生まれのいわゆるプラチナ世代の一人にとって幸先のいい滑り出し。だが、そろそろ活躍しなければならない理由がもう1つあった。
5月の「リゾートトラストレディス」最終日に12番でホールインワンを達成し、特別賞金800万円を手にすることが決まった阿部は、それを「車の買い替え」費用に充てると公言。そして、この度ようやくそれが実現した。9月末に納車されたばかりの愛車を思い出すだけでもテンションは上がるが、車種を問われると「もう少しナイショで」とニコリ。自らインスタグラムで報告したい、というのがそのワケだ。
すぐにアップしてもよかったのだが、ちょうど成績不振に悩まされていた時期ということもあり「タイミングを逃しました」。ようやく出た好スコアが、「予選を通らないと(報告できない)…。今週こそ(インスタグラムに)上げたいですね」と22歳の背中を押してくれそうだ。もともと『頭文字D』や『湾岸ミッドナイト』という漫画原作のアーケードゲームから入り、今では立派な車好きに。「プロになって自分で車を買うのが夢でした。ホールインワンを獲って車を買うことができた」と、本人にとって特別な報告になる。
“初優勝”に関しては、「まだ優勝争いをしっかりとしたことがないので、自分でもどうなるか分からない」と話し、今は目の前のプレーに集中することだけを考える。「(最終日の)バックナインで勝負できる位置なら取りにいきたい。そこで守っていても仕方ないので」と、まずは2日目のプレーを見据える。長年使用していた、走行距離15万キロ超で「電気系統がヤバい(笑)」車からの乗り換えには成功した。次は悲願の初優勝を手にし、今週末に大きな報告を2つできれば最高だ。
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