先日、岡山県の動物園からゾウガメが脱走し、発見者へ懸賞金が支払われたというニュースがあった。岡山県在住の親子が動物園から150m付近で発見し、無事ゾウガメを保護。しかし、この一件に対して、お笑い芸人の伊集院光がとある疑いを抱いていた。

 8月21日放送のラジオ番組『伊集院光 深夜の馬鹿力』(TBSラジオ系)にて、伊集院はこのように語っていた。

「直径1mくらいあるゾウガメが、岡山の動物園から逃げ出しました、と。探しても探しても見つかりませんって、すごくない? って思って。キーホルダーなくしたのと、わけ違うんだよ(笑)。

 専門家の人間が徹底的に探していないゾウガメって、『本当にいたのか?』みたいな。さらには、ゾウガメが出ていくところが監視カメラで映ってんだよね」

 では、なぜゾウガメは見つからなかったのか。

「出てった方向もわかってるのに、ゾウガメのスピードもわかってるのに。そうすると、いよいよ……そんな専門家たちのまったく知らないゾウガメの形態っていうのかな。両足だけ引っ込んで、そこからジェットがうわーって出てからのヤツがあんじゃねぇかっていう(笑)」

 結局、懸賞金がかかって間もなくゾウガメは発見されたのだが、伊集院はある疑念を抱いたという。

「動物園でいろんなイベントを打つより、うっかりカメ逃げて賞金制にする方が、あの賑わいかた見てると、絶対に(客が)来るよねっていう。長期休みの要所要所でゾウガメを逃がすっていう新たなイベントもどうだろう。

 まさか、もともとそれが狙いで(笑)? そうだよ、町おこし……あの動物園、やったな。『都会じゃ脱出ゲームって流行ってるらしいぞ』って。『ゾウガメ、脱出させようか?』って、間違ってゾウガメの方、脱出させちゃったっていう(笑)」

 ゾウガメ脱走が町おこし策かどうかは定かでないが、たしかに全国的な注目を集めることには成功したようだ。