テレビ金沢NEWS

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市川 栞 キャスター:
北國新聞論説委員の野口強さんとお伝えします。よろしくお願いします。きょうはどんな話題でしょうか。

北國新聞・野口 強 論説委員:
大型連休真っただ中の方もいると思いますが、物価高で遠出を控える傾向もあって、中には家にこもってSNSに没入なんていう人もいるかもしれません。

野口さん:
実は、この連休をはさんで5月12日までは「こどもの読書週間」です。読書は頭のウオーキングとも言われます。まとまった時間がとれる大型連休に、肩の力を抜いて、家族で読書を楽しんでみてはどうでしょうか。

そこで、きょうのテーマはこちら。

野口さん:
「連休は読書で脳活 頭のウオーキング」。突然ですが、市川さんは読書好きとお聞きしましたが、本を読むうえで心がけていること、気持ちを集中させる秘訣ってありますか。

市川:
ときどき公園で夕日を浴びながら読書していて、その雰囲気ごと楽しむと、長い時間、読書に没頭できますね。

野口さん:
私などは、新聞は仕事柄しっかり読むんですが、最近、本はもっぱら朝のわずかな時間を利用して読むとスーッと頭に入ります。学校の朝読書は、年配者にもいいんじゃないでしょうか。

さて、その子どもたちの読書行動を見ると、1日の読書時間が0分という小中高生が、全体の半数を超えるという調査結果が出ているんです。この調査は、ベネッセコーポレーションと東大が、共同で10年前から実施しているもので、2015年当時、34.3%だった読書時間0分の割合が、2024年には52.7%に増えました。

野口さん:
反対に、スマートフォンの使用時間は、10年間で小4~小6で22.4分、中学生が51.9分、高校生が42.5分増加し、スマホ時間が長いほど、読書時間が短くなる傾向が出てきたようです。

では、1つ目の、目からウロコです。「増えるSNS利用 読書と両立できるか」

野口さん:
スマホに関しては、国立の医療機関の全国調査で、特にSNSについて「使わずにいられない」という依存傾向のある10代の人が、調査した中で7%を占めたという結果が出ました。

市川:
決して小さくない数字ですね。

野口さん:
SNSを巡っては、インターネットの不適切な利用や精神的なダメージとの関連を指摘する声もあって、オーストラリアなどで10代の利用を規制する動きも出ています。

市川:
過度にのめりこむことが、弊害を生むんですよね。

野口さん:
スマホに限らず、ネット動画や生成AIなどの多様なメディアが出てくる中で、知恵を絞って読書の魅力を伝えることで、読書と新しいメディアとの両立につなげたいですね。

野口さん:
専門家は「一日30分が目安で、気長に気楽に読むのが秘訣」だと言います。そうした意味で、図書館や書店といった本を提供する側の工夫も求められます。

市川:
それでいうと、石川県内にはにぎわいを見せる図書館がありますよね。

野口さん:
そうなんです。では、もう一ついきましょう、目からウロコです。「刺激的な知の空間 本との出会い演出」。

野口さん:
何と言っても、2025年度の来館者数が137万人を超えて過去最多となった石川県立図書館ですね。

市川:
都道府県立の図書館として、3年連続入館者日本一となってます。

野口さん:
円形劇場のようなデザインや、会話OKのエリアもありますね。

野口さん:
アンサンブル金沢によるコンサート、人気アニメのコラボ展、5月に控えるトキ放鳥や能登の復興応援企画なども計画され、屋外の畑では野菜の収穫などもあるように、読書以外の楽しさを提供しています。

市川:
興味が出たら、そのまま関連する本が借りられるのが強みですよね。

野口さん:
野々市図書館の入っている「ののいちカレード」では、今年初めに、能登の被災者に向けた応援メッセージを集めた映像アートの作品が公開され、まさに現代アートが図書館と共存するような、刺激的なスペースができました。また、隣の富山県の砺波市の書店では、砺波市立図書館が勧める子ども向けの本を並べたコーナーができました。図書館と書店がコラボして読書活動を盛り上げる発想、石川でもそんなおもしろスペースが各地にできれば、読書離れの克服につながるんじゃないでしょうか。

野口さん:
連休に合わせて始まったこどもの読書週間。5日のこどもの日を中心に、各地の図書館などで読み聞かせやおはなし会といったイベントがあります。ことしの標語は「ことばが きみのはねになる」です。この連休に言葉の羽根を付けて、本と出会う旅に出かけてみるのもすてきな過ごし方ではないでしょうか。

市川:
ありがとうございました。野口さんの目からウロコでした。