シュークリームマニアが予測!2026年注目の塩味シュークリーム3選
香ばしいシュー生地ととろけるカスタードクリームがたっぷり詰まったシンプルながら奥深いスイーツがシュークリームです。みんなが大好きなシュークリームをこれまで3000個以上、年間で200個以上食べる筋金入りのマニア、シュークリーマン飯塚のおすすめの逸品を紹介する連載「シュークリーマン飯塚のシュークリームハント」。今回のテーマは「塩」。実は2025年末に出演した「マツコの知らない世界」でも、2026年のシュークリームのトレンドとして「塩」に注目しているとお話ししたのですが、いまスイーツ界で注目されているキーワードのひとつが「スウェイボリー(Sweet+Savory)」。甘味(Sweet)と塩気・旨味(Savory)を組み合わせた食のスタイルで、今年の食全体のトレンドとしても注目されています。シュークリームの世界でも、そんな「塩」を巧みに取り入れた個性派の商品が登場していますので、“塩シュークリーム”を味わえる絶品3店舗をご紹介します。
ガリッと力強い食感と塩味が光る『PATISSERIE MELI MELO』@愛知県春日井市
JR東海の中央本線「勝川駅」から徒歩約15分。住宅街の一角に佇む人気パティスリー。地元のファンも多く、丁寧に作られた洋菓子が並びます。
この店を手がけるのは、オーナーパティシエの塩田秀樹シェフ。
18歳で菓子の世界に入り、和菓子と洋菓子の両方を経験しながら約40年にわたり菓子づくりに携わってきたベテランの職人です。店名の「メリメロ」はフランス語で「ごちゃまぜ」という意味で、和菓子と洋菓子の技術や素材を組み合わせながら、自由な発想でお菓子を作りたいという思いが込められています。

『PATISSERIE MELI MELO』「塩シュー」(350円)
そんな塩田シェフの代表作が、「塩シュー」(350円)
使用している塩はモンゴル産の岩塩。砕いた岩塩をシュー生地上部のクッキー生地に練り込み、香ばしく焼き上げることで、ひと口目からキレのある塩味が広がります。

『PATISSERIE MELI MELO』「塩シュー」(350円)“ガリガリ”とした食感が印象的
まず驚くのがその食感。シュー皮はひと口かじると「ガリッ」と音が出そうなほどの力強さ。
上部はクッキー生地、土台にはパイ生地が重なり、ザクザクというより“ガリガリ”と表現したくなるほどインパクトのある食感です。
そしてそこにしっかりと効いてくるのが塩味。クッキー生地に練り込まれた塩が甘さを引き締め、全体の味わいをぐっと引き立てています。

『PATISSERIE MELI MELO』「塩シュー」(350円)クリームはなめらかな口当たり
中のクリームは対照的に、とてもなめらかで軽やかな口当たり。思わず「飲めそう」と感じてしまうほど、するすると口の中で溶けていくタイプです。
力強い食感の生地となめらかなクリーム、そしてアクセントとなる塩味。そのバランスが印象的なシュークリームでした。

『PATISSERIE MELI MELO』
店名:『PATISSERIE MELI MELO』
住所:愛知県春日井市神明町25-2
定休日:火曜定休、月曜不定休
営業時間:10時〜19時(日、月、祝日は18時まで)
イートイン:不可
アクセス:JR東海中央本線勝川駅から徒歩約15分
甘さ控えめクリームと弾ける塩のアクセント『菓子工房 Moka Marro』@埼玉県入間市
続いては埼玉県入間市にある洋菓子店。
最寄りの西武池袋線「武蔵藤沢駅」から徒歩約10分、地域で長く親しまれているパティスリーです。ショーケースには定番のケーキから焼き菓子まで幅広いラインナップが並び、地元の常連客が多く訪れるお店として知られています。
2020年には店舗のリニューアルも行われ、より地域に愛される店づくりを続けています。

『菓子工房 Moka Marro』「塩シュー」(280円)
そんな『菓子工房 Moka Marro』の看板商品のひとつが「塩シュー」(280円)
甘じょっぱい味わいが特徴で、普通のシュークリームとは一味違う個性を楽しめる一品として人気を集めています。
上にはザックザクのナッツクッキー生地がのっており、ひと口かじると軽快な歯ごたえが広がります。そしてポイントになるのが生地表面にかけられた塩。粒感のある塩がカリッと弾け、生地の上でしっかりと存在感を放っています。その塩味が、シュークリーム全体の味をぐっと引き締めています。

『菓子工房 Moka Marro』「塩シュー」(280円)クセになる甘じょっぱさ
中のクリームは甘さ控えめでとてもなめらかな口当たり。見た目にはバニラビーンズは見当たらず、どちらかというとミルク感を主体にした軽やかで優しい味わいです。
甘いのにしょっぱい。そのコントラストがクセになり、ついついもう一口と手が伸びてしまう魅惑のシュークリームでした。

『菓子工房 Moka Marro』
店名:『菓子工房 Moka Marro』
住所:埼玉県入間市下藤沢764 プリマヴェーラ
定休日:木曜日、第1水曜日
営業時間:10時〜18時
イートイン:不可
アクセス:西武池袋線武蔵藤沢駅から徒歩約10分
能登の伝統、珠洲の塩が甘みを引き立てる『和楽紅屋』@オンライン販売
そしてもう一つ紹介したいのが、和スイーツブランド『和楽紅屋』。
このブランドを手がけるのは、日本を代表するパティシエの一人 辻口博啓シェフです。
辻口シェフは石川県出身のパティシエで、数々の世界大会で受賞歴を持つ実力派。ショコラトリーや洋菓子店など複数のブランドを展開する一方で、「和素材を活かした新しいスイーツ」をテーマに誕生したのが和楽紅屋です。
和三盆や黒糖、抹茶、米粉など、日本各地の素材を取り入れたスイーツを提案しており、和と洋の技術を融合させた独自の菓子づくりが特徴となっています。

『和楽紅屋』「珠洲の塩シュークリーム」(4個入り1680円)
今回取り寄せた「珠洲の塩シュークリーム」(4個入り1680円)も、そのコンセプトを象徴する一品。
冷凍で届く商品ではありますが、解凍後もシュー生地のサクッとした食感がしっかり残っているのが印象的です。生地の表面にはアーモンドと粉糖が散りばめられており、香ばしさと軽快な食感のアクセントになっています。

『和楽紅屋』「珠洲の塩シュークリーム」(4個入り1680円)
そして「珠洲の塩シュークリーム」の大きな特徴は、シュー生地だけでなくカスタードクリームにも塩味が効いていること。口に入れた瞬間、カスタードの濃厚な甘みの中にほんのりと塩気が感じられ、甘さがぐっと引き立ちます。
石川県能登半島の海水から作られる「珠洲の塩」が使われており、ミネラル感のあるやわらかな塩味が、カスタードのコクを引き立てながら後味をすっきりとまとめています。
甘さと塩味のバランスが心地よい、まさに“甘じょっぱい”魅力を楽しめるシュークリーム。お取り寄せでも楽しめる一品として、気になる方はぜひ味わってみてください。

『和楽紅屋』
店名:『和楽紅屋』
オンラインサイト:https://www.waraku-beniya.jp/
今回紹介した3つのシュークリームは、いずれも“塩”をテーマにしていますが、その使い方は実にさまざまでした。
『PATISSERIE MELI MELO』はクッキー生地に岩塩を練り込み、ガリッと力強い食感とともに甘さを引き締めるタイプ。
『菓子工房 Moka Marro』は表面の粒塩がアクセントになり、ザクザクとした生地の中で塩味が弾ける仕立て。
そして『和楽紅屋』はクリームにも塩を効かせることで、カスタードの甘みをより際立たせています。
同じ“塩シュークリーム”でも、塩をどこに使うか、どのような食感と組み合わせるかによって、味わいの印象は大きく変わっていました。シンプルなお菓子であるシュークリームだからこそ、こうした小さな工夫が味の個性として際立っているのだと感じました。これからのシュークリームの世界でも、さまざまな表現が生まれてきそうです。
皆さんもぜひ、自分好みの“塩シュークリーム”を探してみてください。甘さの中に潜む塩の魅力に、きっと驚くはずです。
※営業時間、料金、季節のメニューなどは取材時のものです。最新の情報はお店にお問い合わせください。

シュークリーマン飯塚
文・写真/シュークリーマン飯塚
仕事を頑張る自分へのご褒美であるシュークリームに魅せられたサラリーマン。
「シュークリーマン飯塚」を名乗り、コンビニから専門店まで、美味しいシュークリームを探し求めて、今までに3000個、年間200個以上食べる(自称)日本一のシュークリームマニア。
Instagram:https://www.instagram.com/daibobiad_chou
