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デリカミニにはターボも設定

9月18日、三菱自動車工業(以下、三菱)は、フルモデルチェンジされた軽スーパーハイトワゴン『デリカミニ』と『eKスペース』を10月29日より販売開始すると発表した。既に8月22日に内外装などは先行公開されていたが、今回は車両価格を含めてすべてが公開されたことになる。

【画像】車両価格を含めて全てを公開!新型三菱デリカミニ&eKスペース 全109枚

デリカミニは、従来型のアウトドアイメージをさらに高めたスタイリングや、機能的で高品質なインテリアなどは事前に公開されたとおりだ。


フルモデルチェンジされた軽スーパーハイトワゴン『デリカミニ』。    篠原政明

eKスペースも、親しみやすくモダンで高品質なエクステリデザインとし、インテリアも使いやすさと先進性を高めたデザインとしている。

今回発表されたパワートレーンは、デリカミニは直3DOHC12バルブ+インタークーラー付きターボと同ノンターボの2種、eKスペースはノンターボのみの設定。いずれもトランスミッションはCVTのみで、各グレードに2WD(FF)と4WDを設定している。なお、新型ではマイルドハイブリッドは採用されていない。

運転支援機能『eアシスト』を強化したり、グーグル搭載で快適なドライブをサポートするインフォテインメント、3Dマルチアラウンドモニターの初採用など、グレードによってはオプションとなるが、安全&快適装備は高いレベルで充実している。

車両価格は、デリカミニはG(ノンターボ/FF)の196万4600円からTプレミアム・デリ丸パッケージ(ターボ/4WD)の290万7300円、eKスペースはM(FF)の174万9000円からG(4WD)の194万5900円となっている。

三菱らしいユニークなクルマの入口を目指す

デリカミニとeKスペースのメディア向け発表会が9月18日、東京都港区の三菱自動車本社ショールームで開催され、代表執行副社長(営業担当)の中村達夫氏がメディアの前でデリカミニにかける意気込みや、予約受注状況などを語ってくれた。以下、その要点となる。

100年に一度の自動車産業革命といわれる昨今、三菱としてはまず国内でしっかり収益を上げていきたい。そのためにも2030年までに現在の1.5倍の販売規模を目指していく。三菱車オーナーというと、どうもマッチョな男性ばかりをイメージされがちだが、30〜40代のファミリー層や女性のユーザーを獲得していきたい。


代表執行副社長(営業担当)の中村達夫氏がメディアの前で意気込みなどをコメント。    篠原政明

超新型デリカミニ(新型デリカミニはキャッチフレーズとして、こう呼ばれているので、中村副社長はこの『超新型』を強調していた)の魅力をひとことで言うなら、『軽の既成概念を破壊するクルマ』。『デリカミニか、それ以外か』と言うと大げさだが、4WDのドライブモードセレクターやフロントウインドウの遮音フィルム、カヤバ製のダンパーなど、軽自動車の枠を超えた装備を充実させている。

8月22日の予約受注開始以来、既に4000台以上のオーダーが入っている。これを販売開始の10月29日、ジャパンモビリティショーのプレスデーには1万3000台にするのが目標。

今後は軽自動車のBEVが増えていきそうだが、デリカミニはそれらとは競合しない、少し違うクルマ。とはいえ、市場の活性化には期待したい。

デリカミニは今後、イベントやショールームでの試乗体験などで販売促進を進める。イニシアルコストは少し高いけれど、残価が高いので、残価設定ローンを使えばお買い得な面もある。

三菱はアウトランダーPHEVやデリカD:5、トライトンなど、他にはないユニークなクルマは多いので、デリカミニはそんなクルマたちへの入口になるようなモデルになってもらいたい。

TV CMは従来型のイメージを継承

ところで、デリカミニといえば、ユニークなイメージキャラクターの『デリ丸。』と、俳優の水川あさみさんが登場し、そしてキャンディーズの『年下の男の子』をアレンジした楽曲によるTV CMでも人気を集めた。新型デリカミニでも、この組み合わせは継承されている。ただし、舞台はキャンプ場からグランピング場へとグレードアップされたようだ。

このCM、TVでは10月1日から放映予定。なお、YouTubeやインターネットでは間もなく配信が始まる予定だ。


ユニークなイメージキャラクターの『デリ丸。』。ボディカラーに合わせている。    篠原政明

また、10月28日までに新型デリカミニを注文すると、新色が出て4色となった『デリ丸。』ぬいぐるみの好きな色がプレゼントされる。さらに、スーパーマイカープラン/ウルトラマイカープランで成約すると、ディーラーオプション5万円分がプレゼントされるなどの特典も用意されている。

ところで、今回はデリカミニに特化した紹介になってしまったが、新型eKスペースも評判は高いようだ。とはいえ、現段階ではデリカミニが約4000台の受注を集めているのに対し、eKスペーススペースは500台ほどだという。

デリカミニの受注も約7割がトップグレードのTプレミアム・デリ丸パッケージとなるが、新車でトップグレードから売れるのはよくあること。少し落ち着いてくれば、従来型末期のようにeKスペースとデリカミニの販売比率は2:8くらいになると予想される

個性の強いデリカミニに対し、おとなしめのeKスペースのスタイリングも悪くない。何より基本コンポーネンツや装備はほぼ共通だし、じわじわと人気は伸びていくのではないだろうか。

三菱デリカミニとeKスペースのスペック

三菱デリカミニTプレミアム・デリ丸パッケージ

全長×全幅×全高:3395×1475×1815mm
ホイールベース:2495mm
車両重量:1050kg
エンジン:直3DOHCターボ
総排気量:659cc
最高出力:47kW(64ps)/5600rpm
最大トルク:100Nm(10.2kgm)/2400-4000rpm
トランスミッション:CVT
駆動方式:フロント横置き4WD
燃料/タンク容量:レギュラー/27L
WLTCモード燃費:17.8km/L
タイヤサイズ:165/60R15
車両価格:290万7300円

三菱eKスペースG

全長×全幅×全高:3395×1475×1785mm
ホイールベース:2495mm
車両重量:970kg
エンジン:直3DOHC
総排気量:659cc
最高出力:38kW(52ps)/6400rpm
最大トルク:60Nm(6.1kgm)/3200rpm
トランスミッション:CVT
駆動方式:横置きFF
燃料/タンク容量:レギュラー/27L
WLTCモード燃費:24.9km/L
タイヤサイズ:155/65R14
車両価格:180万9500円


こちらもフルモデルチェンジされた軽スーパーハイトワゴン『eKスペース』。    篠原政明