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大分県で生まれ育ち、小・中・高と地元の公立校、塾通いも海外留学経験もないまま、ハーバード大学に現役合格した『私がハーバードで学んだ世界最高の「考える力」』の著者・廣津留すみれさん。ハーバードを首席で卒業後、幼い頃から続けているバイオリンを武器にニューヨークのジュリアード音楽院に進学、こちらも首席で卒業した。現在はバイオリニストとして活動しながら、テレビ朝日系『羽鳥慎一 モーニングショー』のコメンテーターとしても活躍している。先ごろは『徹子の部屋』に出演し、話題となった。
日本から突如、世界のトップ校に飛び込み、並み居る秀才・天才たちのなか、途方に暮れるような大量の難題を前に、どう考え、どう取り組み、どう解決していったのか? 著者が学び、実践してきたハーバード流の「考える力」について、自身の経験をベースに、どうすれば個人や組織が実践できるかを、事例やエピソードとともにわかりやすく紹介する。
※本稿は『私がハーバードで学んだ世界最高の「考える力」』より一部を抜粋・編集したものです。

日本語のネット情報は
英語の9分の1以下

世界のある場所で起きた事件が、一瞬にして地球の裏側に影響を及ぼすいまの時代、日本語の情報源のみに頼るのは危険です。日本の製造業がガラパゴス化していると言われますが、こうした情報面でも日本は孤立しかけている気がします。

ネットで使われている言語の調査(2019年、Internet World Stats)によると、もっとも多いのは英語の約25%で全体の4分の1を占めています。次いで多いのは中国語の約19%で、全体の5分の1。以下、スペイン語8%、アラビア語5%、ポルトガル語4%となっています。日本語は約3%(2.7%)で第8位と、英語の9分の1以下で、中国語の7分の1以下です。

私はネットで調べ物をするときの多くは、日本語ではなく英語で検索をかけます。そのほうがデータ量は格段に多く、知りたい情報にたどり着きやすいからです。

英語の情報源にチャレンジして
思考のガラパゴス化を防ごう

代表的なインターネット上の百科事典サイトである「ウィキペディア」の記事数は、英語が約600万本ですが、日本語は118万本程度とドイツ語やフランス語の半分くらいに留まっています。

言葉の壁はありますが、日本の情報源だけに頼ると情報の量と広がりが限られるので、知らない間に思考がガラパゴス化する恐れがあります。

英語や中国語を学ぶことは、語学力が高まるだけではなく、思考の源泉となる情報量とバリエーションを増やせるというメリットもあります。

英語脳でロジカル・シンキングを伸ばす

日本にいながら世界中のニュースやドキュメンタリー番組が、簡単に英語で視聴できる時代です。

海外のニュースチャンネルやニュースサイトにアクセスして英語で情報収集をすることは、これからさらに不可欠になっていくでしょう。

※本稿は『私がハーバードで学んだ世界最高の「考える力」』より一部を抜粋・編集したものです。ぜひチェックしてみてください!