テレワークの強い味方はデュアルリスニング対応イヤホン! その快適さとは

写真拡大 (全3枚)

パソコンに向かって作業や仕事をする際、音楽を聴いている人は多い。
視聴方法はスピーカーで聴く人もいれば、ヘッドホンやイヤホンで聴く人もいる。

周囲に誰もいない場合は、スピーカーで聴いた方が心地よいのだが、やはり会社では難しいだろうし、コワーキングスペースに至っては、音をだすのは基本として御法度だ。
さらテレワークで在宅作業の場合も、家族がいればスピーカーで聴くのは難しい。

そこで現在人気なのがノイズキャンセリング機能に対応したヘッドホンやイヤホンだ。
外音を打ち消せるし、外部への音漏れも気にせず好きな曲を聞きながら作業に集中できるからだ。

筆者もそのひとりではあるが、デメリットとしては独特の閉塞感がときにはストレスになることや、家族に話しかけられた際に気づかないといったことがあり、これが悩みのひとつになっている。

そんな悩みを解決する「オープンイヤー型のイヤホン」を今回は紹介したい。


○自然なBGMとして聴けるデュアルリスニング
ソニーから発売されているイヤホンの中に「オープンイヤーステレオヘッドセット」というカテゴリに分類された製品が存在しているのはご存知だろうか。




Bluetooth接続と有線接続の2機種があり、どちらもイヤホンの耳に差し込む部分が独特の形状をしている。







オープンイヤーステレオヘッドセットの最大の特徴が「耳の穴を覆わない」という点だ。
ノズル状の部分から音を出しているのだが、耳穴を覆わないことで「外の音」と、このノズルから出てくる音をミックスして、自然なBGMとして音楽を聴くことができるようになっている。
双方の音を聴けることから「デュアルリスニング」とも呼んでいる。
今までにないタイプのイヤホンなのだ。

もちろん、音量を大きくすれば音漏れはするが、通常のイヤホンのように外の音よりもイヤホンから聞こえる音の方が大きいため、音楽をメインに視聴することもできる。
しかし用途としては
 ・ヘッドホンの閉塞感が気になる
 ・スピーカーで聴くような自然なBGMとして音楽を聴きたい
といった用途に最適化されているため、音量をあげた際の音質は決してよくない。
そこまでするのであればヘッドホンでしっかり耳を覆い音楽を聴いた方がいいだろう。

筆者は自宅での作業がほとんどであり、日によって小学生の娘やほかの家族が仕事休みで在宅していることも珍しくない。
今年の春頃は小学校が長期休校だったこともあり、娘がわいわいと騒いでいる音は申し訳ないが作業の手を止める原因にもなっていた。
そのため早々にノイズキャンセリング機能のついたヘッドホンを身につけていたのだが、先にも書いたように娘に話しかけれたときにすぐに気づけなかったり、長時間作業し続けるにはヘッドホンの閉塞感が気になってしまったりと、丁度いい作業環境の構築に苦労した。

それなりにいい音で鳴るオーディオ環境も用意してあるものの、これも別室でテレワークに勤しむ家族のことを考えると鳴らすのは難しい。

そこでデュアルリスニングに対応したイヤホンを購入したところ
 ・好きな音楽が聴ける
 ・音量次第で、音楽寄りに聴けるので作業に集中できる
 ・話しかけられても気づけて、ヘッドホンのような閉塞感もない
このように、それまでに比べればずいぶんと作業に集中できるようになった。

また、余談だが購入したBluetooth接続のモデルはマイクも搭載しているため、ビデオ会議にも向いている。
これまで使っていたノイズキャンセリング機能搭載のヘッドホンにもマイクはあるものの、外音が聞こえないことで筆者自身の声のボリュームが小さすぎたり大きすぎたりすることに気づけず、話相手や家族から「聞こえない」「うるさい」など、苦情を受けることもあった。
それがデュアルリスニングに対応したイヤホンに変えた後は、自分の声も聞こえるので、話し声の大きさ問題も解決し、適切な声で会話ができるようになった。

デュアルリスニングは、まだ対応製品の幅が少ないのが難点だが、スピーカーとヘッドホンのデメリットを補完してくれるオープンイヤーステレオヘッドセットは、テレワークのお供に最適だと言える。
有線式であれば5,000円以下、Bluetooth対応でも10,000円以下と、決して高くはないため、作業環境への投資としては安価に済むのも嬉しい。
ぜひ、筆者の同様の悩みを抱えている人には試してほしい。


執筆 迎 悟