昨年、創立130周年を迎えた追手門学院(大阪府茨木市)。幼稚園から大学までを有し、“西の学習院”とも称される関西の伝統校だ。

【動画】「退職強要研修」音声を公開中

 今、同学院に職員への“退職強要”問題が持ち上がっている。「週刊文春」は学院が2016年8月、事務職員18人を対象に行った研修の録音データを入手。そこには私学の採用・人事コンサルティングを手がける「ブレインアカデミー」に所属する講師が、職員たちを激しく叱責する様子が記録されている。


川原俊明理事長 ©共同通信社

 講師は「事前の(追手門学院)執行部との打ち合わせの中で再三再四確認しておりますけれども、原則として今回の18名全員が、今年度末、来年の3月末の段階で残念ながら学院を退いていただきたい。例外なくです。18人全員がね」と述べ、

「あなたのような腐ったミカンを追手門学院の中に置いておくわけにはいかない」

「学院のパワーを持った正式な意思決定なんだから(退職は)覆せない」

「あなたはいらない」

「老兵は去るのみ」

 などと責め立てた。学院関係者の1人が「辞めさせ研修」と表現するこの研修について、参加者の1人が証言する。

「あの研修は人の心を失わせる。受講者の多くが研修後に心療内科を受診している。今も突然、研修がフラッシュバックすることもあります」

 結果、7名の職員が、退職・転籍などの選択を余儀なくされたという。

 また、この研修後、同学院はブレインアカデミーに対し、退職などを選んだ職員1人あたり108万円、計700万円余りを支払っていることが、「週刊文春」の入手した請求書などからわかった。職員を退職や転籍させたことへの「成功報酬」とみられる。

 追手門学院は、研修について「厳粛に受け止め、二度とこのような事態が起こらぬよう努める」と回答した。

“辞めさせ研修”の模様や報酬を裏付ける文書などは、9月12日(木)発売の「週刊文春」で詳報。また研修の音声を、「週刊文春デジタル」にて同日5時に公開予定。

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2019年9月19日号)