【MLB】米国を救った1年前の“歴史的美技“ ジョーンズの本塁打強奪は「最良の瞬間」
WBCでジョーンズが見せた超美技、MLB公式ツイッターがちょうど1年後に動画投稿
メジャーリーグは今月29日(日本時間30日)に開幕する。1998年に球団数が「30」に増えてから、全球団が同じ日に開幕戦を戦うのは初。歴史的なオープニングに向けて、選手はスプリングトレーニングで準備を進めているが、昨年のこの時期は第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が大きな盛り上がりを見せていた。ちょうど1年前に生まれたスーパープレーをMLB公式ツイッターが動画付きで紹介している。
このプレーがなければ、野球の母国の初優勝はなかったかもしれない。サンディエゴのペトコ・パークで行われたWBCの2次ラウンド、アメリカ-ドミニカ共和国の一戦。勝ったほうが準決勝進出、負ければ敗退の大一番で、アメリカは第3回覇者の相手に対して4-2と2点リードで終盤を迎えていた。しかし、7回1死走者なしの場面で、救援右腕クリッパードがオリオールズのスター選手マニー・マチャドに右中間への大飛球を打たれた。
飛距離は十分。マチャドも打った瞬間にスタンドインを確信したかのようにゆっくりとスタートを切った。これで1点差…。多くの人がそう思ったはずだが、センターのアダム・ジョーンズが猛然と打球を追いかけた。そして、ドンピシャリのタイミングでジャンプ。左手をいっぱいに伸ばし、フェンスを越えようとしていたボールをもぎ取った。
スタンドイン寸前での完璧な“ホームランキャッチ”。ジョーンズは雄叫びをあげ、打たれたクリッパードは両手を突き上げた。スタジアムは騒然。オリオールズのチームメートに本塁打を“強奪”されたマチャドも、ヘルメットを掲げて超美技を称えた。
ファンも興奮「人生最高の試合」「中堅手による最高のプレーの一つ」
クリッパードは続くカノにホームランを浴びたものの、アメリカはダイソンを投入して、1点のリードを保ったまま8回へ。マッカチェンの2点タイムリーが飛び出し、6-3で勝利した。そして、準決勝で日本、決勝でプエルトリコを下して初優勝。ジョーンズの美技は、まさにアメリカを世界一に導くビッグプレーだった。
MLB公式ツイッターは18日(日本時間19日)に「1年前のこの日、アンドリュー・ジョーンズはチームUSAを救った」と、この動画を紹介。すると、当時の興奮が蘇ったのか、フォロワーからも熱いコメントが寄せられた。
「実際に足を運んだ中で、人生最高の試合だった」
「未だにこれは大好きだ」
「キャプテン・アメリカ、中堅手による最高のプレーの一つだろう」
「この試合は本当に信じられないエネルギーに満ちていた。このキャッチの後とスタントンがホームランを放った際の歓声はアメージングだった」
「スポーツ史の中でも最良の瞬間の一つだ」
「歓声が凄まじかった」
「素晴らしい選手であり、素晴らしい人格者でもある」
「マチャドの仕草もいいね」
さらに、ジョーンズが捕球した瞬間の画像を投稿したファンに対しては、MLB公式ツイッターが「なんともエピックな一枚だ」と返信している。歴史的なホームランキャッチの“余韻“は、1年が経過しても残っているようだ。(Full-Count編集部)