3日放送、TBS「水曜日のダウンタウン」では、FUJIWARA・原西孝幸が“ある秒殺劇”についてのプレゼンを行い、番組内では「古今東西 秒殺ランキング」が発表された。

「秒殺」というのは、格闘技の試合などにおいて短時間で決着が付くこと。選手の体力が残っている試合序盤に決着が付くため、打撃による派手な失神KO決着となることが多い。

原西が持ち込んだのは「レオパルドンよりも一瞬で殺されたものなどいない説」というもの。レオパルドンとは今年で35周年を迎えた人気漫画「キン肉マン」のキャラクターを指す。

同作「王位争奪編」で行われた団体戦において、キン肉マンビッグボディチームの次鋒・レオパルドンは、キン肉マンフェニックスチームの先鋒・マンモスマンに呆気なく倒されたが、その寸前に発した「次鋒レオパルドンいきます!!」というセリフはファンの間であまりにも有名だ。

「マンガの中で瞬殺されてしまう。弱すぎて」と力説する原西には、松本人志も「地上波でやることじゃないでしょ?」と呆れ気味。それでも、原西は「今まで読んだ中で最弱ですし実際の格闘技の中でもこんなすぐに負けるやつおらんだろう」と説明を続けた。

すると、ここで番組カメラにコメントする作者・ゆでたまご嶋田隆司氏の見解が紹介された。「超人の戦いなんで人間の動きとは全然違うんで。“ノーズフェンシング”にしてもコンマ何秒。マッハですね」という嶋田氏は、実際の試合タイムを「うーん」と唸った上で「0.9秒」と明言。王位争奪編の中ではラーメンマンがモーターマンを破った試合を37秒=大会最短試合と描いているが、そこはご愛嬌、あの名シーンは0.9秒の間に行われたことになった。

だが、番組が過去の「秒殺ランキング」を発表すると、リアルの世界でこれを上回る0.8秒で決着が付いた一戦があった。1993年に行われた大相撲の取組であり旭道山が久島海を張り手一発で破っている。ウルトラセブンから格闘技界では伝説となった山本KID徳郁のKO劇まで、番組が作ったランキングは下記の通りだ。

10位:レミギウス・モリカビュチス×我龍真吾(K-1/2006年)→8秒でレミギウスの勝利
9位:斉藤大喜×星野泰幸(ボクシング/2005年)→8秒で斉藤の勝利
8位:佐々木健介×小原道由(プロレス/2000年)→6秒で佐々木の勝利
7位:ウルトラセブン(第1話/1967年放送)→セブンがクール星人を4.5秒で倒す
6位:山本KID徳郁×宮田和幸(総合格闘技/2006年)→KIDが4秒で勝利
5位:バキ(第212話/2004年)→刃牙が郭春成を2秒で倒す
4位:チャージマン研!(第19話/1973年放送)→研がジュラル星人を1.5秒で倒す
3位:マイク・ギャレット×サム・ヘロン(総合格闘技/2014年)→ギャレットが1.13秒で勝利
2位:キン肉マン(1986年)→マンモスマンがレオパルドンを0.9秒で倒す
1位:旭道山×久島海(大相撲/1993年)→旭道山が0.8秒で勝利

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