11日放送、フジテレビ「有吉弘行のダレトク!?」では「ダレトク業界シリーズ」として新日本プロレスの道場兼合宿所に潜入取材。プロレスラーのハードなトレーニングや選手の知られざる素顔を伝えた。

粘土でプロ顔負けの怪獣フィギュアを作るのが趣味という獣神サンダーライガーやレイザーラモンRGの後輩だったという新日本プロレスのエース・棚橋弘至らに続いて登場したのは、パワーファイター・真壁刀義だ。

ド迫力ファイトを身上とする真壁はイスやテーブルを使った凶器攻撃もおてのもの。しかし、ファンを楽しませるため、そして相手を痛めつけるために繰り出す攻撃にはこれを喰らう相手選手に負けない高い代償が伴うという。

「試合中とかもさ、カッとくるとそのイスでさ(対戦相手を)バッカンバッカン頭殴ったりとかさテーブルにバンと割ったりさ暴れてたの。そしたらさいつだったか会社に呼ばれたんだよ。“真壁選手、スイマセン。請求書が”って」。

こう切り出した真壁は「テーブル、イス、体育館の壁。それの補償して下さいって。自腹なんだよ」と苦笑い。

さらには「請求されるのが何千円〜何万円まで結構幅広いのよ。種類があんの。なんでかっていうと体育館で使ってる正式なイスとかって意外に高いのよ。ピンキリなの。俺、そんなの分かんない。試合中もカッカして“この野郎”なんて思ってるからさ。そのイスも“高いやつはやめよう”とかないじゃん」とボヤく真鍋だったが、興行会社としても借りている会場で選手に好きに破壊されてはたまらない。

現在、新日本プロレスでは試合で会場の備品が壊れるとスタッフがVTRでチェックし壊した選手に弁償させる独自のルールを導入しているという。管理部の部長を務める西澤道昭氏は「状況にもよるんですけど、あまりに選手が乱暴な事をして壊したという場合は選手に請求することになりますのでどの試合でどの選手がどのように壊したチェックしています」と語った。

凶器攻撃の裏には自腹をきってまで我々を楽しませようと努めるレスラーの意気込みを感じることができるわけだが、試合後、悪役レスラーが弁償する姿を思い浮かべると、なんだかプロレスの見方が変わってしまいそうだ。

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