3月の連戦でも好パフォーマンスを見せた鈴木。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 3月のスコットランド戦とイングランド戦で素晴らしい活躍をしたひとりが、GKの鈴木彩艶(23歳)だ。スコットランド戦では7分にスーパーセーブで日本の大ピンチを救うなど確かな存在感を示した。

 続くイングランド戦でもフル出場し、安定したパフォーマンスを披露した鈴木はワールドカップ本番でも正守護神としてピッチに君臨するはず。その未来に疑いを抱くファン・サポーターはいないだろう。

「アジアカップで鈴木彩艶を叩いていた人、今何してんの?」

 そう問いかけたのは、元Jリーガーの鄭大世氏だ。

 2024年1月開催のアジアカップではやや不安定だった鈴木が、今や押しも押されもせぬ主力になっている。

 では、なぜ鈴木はここまで評価を一変させたのか。
 
 ひとつは、判断力の向上だ。アジアカップ当時は飛び出しやポジショニングに迷いが見られたが、現在は落ち着いた位置取りで最適解を導き出している。スコットランド戦でのビッグセーブは、ポジショニングと反応の両方が噛み合った象徴的なプレーだった。

 もうひとつは、メンタル面の成長だ。批判を浴びた経験を糧にし、プレッシャーのかかる舞台でも動じない。イングランド戦でも終始落ち着いた対応で最終ラインに安心感をもたらした。

 さらに、海外経験も無視できない。日常的に高い強度の中でプレーすることで、シュートストップだけでなくビルドアップへの関与やコーチングの質も向上。現代型GKとしての総合力が確実に底上げされている。

 かつて批判を受けた守護神は、約2年でその評価を覆した。

 鄭大世氏の痛烈発言は、単なる皮肉ではない。鈴木のポテンシャルを見抜いていたからこその一言だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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