《日産2万人削減効果は?》固定費が減っても、肝心要の「販売台数の減少」が止まらない メガバン幹部は商品力低下を懸念
日本経済の中心地、東京・丸の内から“マル秘”財界情報をくわしくお伝えする『文藝春秋』の名物コラム「丸の内コンフィデンシャル」。最新号からダイジェストで紹介します。
日産“反転攻勢”の真贋
その日産自動車も、今期決算が6500億円の最終赤字になる見通しだ。2万人の人員削減や7工場の閉鎖などリストラ費用が膨らんだことが影響。これで最終赤字は2年連続となる。

決算発表記者会見で質問を受ける日産社長のイヴァン・エスピノーサ氏 ©時事通信社
他方、売上高は11兆9000億円、自動車事業の営業損益は600億円の赤字で、いずれも従来予想より引き上げた。売上高は2000億円、営業損益は2150億円改善。研究開発などのコスト削減や、想定以上の円安が追い風になった格好だ。メガバンク幹部が語る。
「6000億円超の赤字は主にリストラ費用です。固定費削減は計画を上回る速度で進んでいると見られ、次期以降は利益が出やすい体質に変わるはず」
エスピノーサ社長も「回復の道筋がついてきた」と手応えを語ったが、肝心要の販売台数の減少は止まらない。2025年4〜12月の世界販売台数は約225万台と前年同期比5.8%の減少。米国や中国市場での苦戦が続き、特に中国ではEVの価格競争、米国ではインフレと金利高が逆風となっている。
台数が減っても収益を確保できる事業環境へと舵を切るが、「経営再建を優先して新型車の開発を後回しにしたことで商品力が低下している。短期間で取り戻すことは難しい」(前出・メガバンク幹部)。
さらに、ここにきて不穏な情報も出回っている。
※この続きでは、金融関係者がコメントしています。約5500字の全文は、月刊文藝春秋のウェブメディア「文藝春秋PLUS」と「文藝春秋」2026年5月号に掲載されています(丸の内コンフィデンシャル)。
(「文藝春秋」編集部/文藝春秋 2026年5月号)
