左から:サントリービバレッジ&フード 事業推進本部 新価値創造部長 大塚匠氏、サントリービバレッジ&フード 事業推進本部 新価値創造部 課長 三谷恭平氏

サントリービバレッジ&フードは、「ウエルネスケア」「ムードシフト」の2つの価値軸を柱に、エリア毎の生活者インサイトを起点とした新商品開発をはじめとする新価値創造を推進し、ポートフォリオ拡充を加速させる。この方針は、昨年4月に新設した「新価値創造部」が中心となって立案。方針の具現化に向けて、「新価値創造プロジェクト」を立ち上げ、グローバルにRTD飲料市場の伸長が見込まれるエリアにおいて、サントリーグループ各社の知見や資産を柔軟に活用し、新たな市場創造を通じた成長を目指す。そして4月7日に行われた「新価値創造プロジェクト方針説明会」では、1000万ケース級の新価値創造を目指す考えを示した。また、サントリーウエルネス社の主力サプリメント「ロコモア」「セサミン」ブランドから、日常の水分補給の延長線上で、手軽に、おいしく栄養を取れる健康習慣の新たな選択肢として、“飲むサプリ”シリーズ「ロコモアWATER」「セサミン1000」(一般食品)を、4月14日から発売することも発表した。


サントリービバレッジ&フード 事業推進本部 新価値創造部長 大塚匠氏

「“Who We Are”を合言葉に、消費者の生活に寄り添い、潤い豊かな人生を提供するため、常に新しい選択肢を創造していく」と、サントリービバレッジ&フード 事業推進本部 新価値創造部長 大塚匠氏が挨拶。「ブランドが属するカテゴリーの消費として捉える消費者と、1日の生活の中における食品・飲料の役割・ベネフィットを捉える生活者では、視点が異なってくる。当社では、ブランド・カテゴリーを超えた新価値創造で消費者に新鮮・驚き・共感を提供してきた」と、消費者と生活者の違いを踏まえた視点から新価値創造を行ってきたと自負する。「価値創造によって市場の拡大に貢献。20年間の国内飲料総市場推移を見てみると、総市場は103%の伸びであったのに対し、当社は135%と20年で大きく伸長。市場を下支えしてきた」と、ポートフォリオの拡充などが奏功し、飲料市場を押し上げることができたと訴える。

「昨年4月からは、国内・海外事業の非連続成長に貢献し、ポートフォリオを拡充。新技術活用・社内資産の横断活用による新価値創造を行っている」と、新価値創造部を立ち上げ、総合食品酒類メーカー「サントリー」のすべての視点・強み“総合力を活かした”新価値創造を目指しているという。「新価値創造部では、急速に変化する生活者・マーケット変化を迅速にとらえ、事業一貫で新価値創造を推進。事業展開国において各々の生活者・市場起点の議論をし、新価値創造を推進する事業展開国開発推進や、急速に変化する生活者・マーケットを多角的な知見・視点で捉える生活者理解“インサイトチーム”。生活者・市場起点で捉えた機会に対し、新たな技術開発に接続する技術開発接続“R−hub”という三位一体機能体制でアプローチしていく」と、新価値創造部のチーム体制について言及。「これまでは、事業展開国主体で各エリアのローカルインサイトに重点をおき開発を行ってきた。これからは、事業展開国+新価値創造部のローカルインサイトとグローバルインサイトを加えていくことで、相乗効果を図っていく」と、国内・海外事業の新価値創造の展開について説明した。

「そして、生活者をビジネスインテリジェンス、コンシューマーインサイトの両方の視点で総合定期に理解するべく、顧客の変化・機会および脅威を把握する独自のグローバルプラットフォームを構築する全社活動である『フューチャー アドベンチャー マップ』を構築。主要事業展開国(8ヵ国)でワークショップを実施。活動期間約8ヵ月・100名超・総額1億円超の投資を行う」と、生活者を2つの方向から光を当てて理解するための全社活動もスタートさせた。「『フューチャー アドベンチャー マップ』によって、事業展開国の生活者インサイトを専門担当と厳選し、当社主要事業展開国8ヵ国×30項目のサインを選定。各国の情報を一元集約し即時アクセス可能とした。これによってスピードをともなう未来予想をアップデートするデータ基盤を構築していく」と、「フューチャー アドベンチャー マップ」の進化の中期構想について教えてくれた。


タイでローンチした「Hy!」

「戦略策定にあたってのアプローチについては、カテゴリー構成・RTD飲料への年間支出額・成長カテゴリーの1人あたり消費額等をベースに戦略的に優先して取り組む領域を決定する。さらに、消費者の生活に寄り添い、潤い豊かな人生を提供するため常に新しい選択肢を創造していく」と、新価値創造によるポートフォリオ拡充戦略を図っていくと力説した。「戦略の第一弾商品として、アジアでは日本のR&D技術を活用した新規ブランドを、国内ではウエルネスケア領域の新商品を立ち上げる」と、タイで新ブランド「Hy!」をローンチし、日本では、「ロコモアWATER」と「セサミン1000」を上市する。


「ロコモアWATER」、「セサミン1000」

「タイでは、経済成長にともない、働く環境が急速に変化。オフィスワーカーが増加している。強い空調の効いた空間で長時間過ごすライフスタイルの拡がりがみられる。また、日常生活でも、気づかずに水分が失われているが、水分補給の重要性について、十分に認識されていない。こうした状況から日本の『GREEN DA・KA・RA』の知見を活用し、水分保持設計“WATER LOCK”をユニークネスに『真の日常水分補給飲料』として『Hy!』を提案していく」と、「Hy!」を開発した背景について紹介した。「『Hy!』は、3月中旬からタイのセブン−イレブンで先行発売し、当初の出荷計画を上回る反響を得た」と、計画比180%で推移していると目を細める。


タイでローンチした「Hy!」

「国内では、サントリーウエルネス社の主力サプリメント『ロコモア』『セサミン』ブランドから、日常の水分補給の延長線上で、手軽に、おいしく栄養を取れる健康習慣の新たな選択肢として、“飲むサプリ”シリーズ『ロコモアWATER』『セサミン1000』(一般食品)を、4月14日から発売する」とのこと。「国内では、RTD飲料だけでなく、新しいフォーマットにも挑戦。海外ではカテゴリーシフトを起こす“RTD飲料中心”の価値創造を図る」と、1000万ケース級の新価値創造を目指すべく、ポートフォリオを拡充していく考えを示した。


サントリービバレッジ&フード 事業推進本部 新価値創造部 課長 三谷恭平氏

次に、同 事業推進本部 新価値創造部 課長 三谷恭平氏が“飲むサプリ”シリーズ「ロコモアWATER」「セサミン1000」について紹介した。「人生100年時代、生活者の健康への関心は一層高まる中、健康の悩みも多岐に広がり、人類総健康行動時代へと突入している」と、市場背景について解説。「中高年は健康診断での数値を下げたいという悩みがあり、40代からシニアでは、年齢と共に不足しがちな成分を補いたいという悩みを抱えており、納得の“ツボ”も多様化。生活者を捉えた商品提案が健康カテゴリー攻略の勝ち筋といえる。そこで、すべての生活者にサントリーのウエルネスケアを届けるべく、サプリ市場トップブランドを粒状サプリ非ユーザーにまで拡大するべく、『飲むサプリ』シリーズを開発した」と、約7割存在するサプリ非利用者にアプローチするべく、粒状ではなくもっと手軽に楽しめるサプリを提案すると意気込む。「サントリーウエルネス『ロコモア』ブランドから、心もからだもかろやかに歩くための『飲むサプリ』として『ロコモアWATER』を発売する。パッケージはブランドロゴと成分訴求をしながらも、レモンや止渇シズルで美味しさを表現。サントリー生命科学研究所のお墨付きであることも記載している。中味は、やや癖のあるサプリ原料をサントリー創味技術で美味しくした。アンセリン、コンドロイチン、ケルセチン、グルコサミンの4成分も配合している」と、日常的に美味しく飲用できる商品として展開する。


左から:「ロコモアWATER」、「セサミン1000」

「同じく、サントリーウエルネス『セサミン』ブランド初のイキイキした毎日を過ごすための『飲むサプリ』から『セサミン1000』を発売する。パッケージは、ブランドロゴと成分訴求に加え、爽やかな乳性シズルで美味しさを表現。サントリー生命科学研究所のお墨付きであることも記載している。中味は、セサミンの飲料最適化のために乳化技術を活用し、美味しく仕上げた。日常的に美味しく飲めるようにさわやかヨーグルトテイストになっている。前向きな元気が補給できるような味わいとなっている。さらに、サプリ1日分と同量のセサミンを配合(ごま約1000粒分の希少成分)。これに不足しがちなカルシウム・マルチビタミンも配合している」と、日常的に不足しがちな栄養も補給できる飲料であると教えてくれた。


「ロコモアWATER」

「ロコモアWATER」(一般食品)は、軟骨由来成分(豚軟骨抽出物)であるコンドロイチン硫酸、筋肉由来成分(魚肉抽出物)であるアンセリンに加えて、アミノ糖のグルコサミン塩酸塩、さらにはポリフェノールのケルセチン配糖体の4成分を配合した。ラジオ体操やウォーキング、スポーツなど、アクティブなシーンでの水分補給にも適した、すっきりとしたレモン味になっている。


「セサミン1000」

「セサミン1000」(一般食品)の「セサミン」は、ゴマ1粒に1%未満しか含まれない希少な成分で、ゴマ由来のポリフェノールの一種。ゴマは硬い殻に覆われているため、「セサミン」は体内で吸収されにくいとされており、ゴマをそのまま食べるだけでは効率的に摂取することが難しいといわれている。同商品には、1本あたりゴマ約1000粒分に相当する量の「セサミン」を配合した。さらに、現代人に不足しがちなカルシウムやビタミン(ビタミンB6+パントテン酸)も加え、複数の栄養素を一度に摂取できる設計としている。元気が欲しい時や、前向きな一日のスタートを切りたい朝など、さまざまなシーンで楽しめる、さわやかなヨーグルトテイストの飲料になっている。

なお、いずれの商品も、それぞれのブランド発の飲料であることが一目で伝わる、シンプルなパッケージとネーミングを採用した。あわせて、味わいのさわやかさを直感的に感じられるデザインとするとともに、開発にあたり共同研究を行った「サントリー生命科学研究所」の名をパッケージに表記している。

[小売価格]各170円(税別)
[発売日]4月14日(火)

サントリービバレッジ&フード=https://www.suntory.co.jp/softdrink