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9日、大分県臼杵市下ノ江の下ノ江川にてある「珍客」が迷い込んだとして話題になった。その珍客とは大きなマグロであった。

下ノ江川は別府湾の南側に位置する川で、河口まで約500メートルの地点でマグロが見つかったため、別府湾から泳いできたものと思われる。捕獲されたマグロは30~40キロのクロマグロと見られ、淡水である下ノ江川へ迷い込むことは非常に珍しいことだという。残念なことに捕獲されたクロマグロは既に地元住民によって解体、食用にされているという。

「迷いマグロが食べられた」という報道にネットでは「もう食べちゃったの?」「ひと目見たかったな」「なんだかかわいそう」といった声が相次いだ。

確かに、川などに漂着した動物は2002年に東京の多摩川に現れたアザラシの「タマちゃん」をはじめ、同じく2011年に埼玉県の荒川に現れたアザラシの「志木あらちゃん」、近年では2023年に大阪の淀川河口に現れたマッコウクジラが「淀ちゃん」と名付けられ、こと哺乳類に関しては「○○ちゃん」といった愛称が付けられた。「大分のマグロ」に関しては名付ける間もなく食用にされてしまった。

当然、マグロは常に動き続けないと弱ってしまうほか、水族館などで飼育することも難しいため食用にされてしまったのは致し方ないことといえる。また、食用にできる海の生き物に関しては、どんなに世間で有名になっても「食べられる」運命からは逃れられないようだ。

例えば、2018年に北海道の漁師が捕まえた「サッカーワールドカップの日本戦の結果を全部当てた」として有名になった占いが出来るタコの「ラビオ君」は一時水族館が預かる話も進んでいたが、最終的には茹でて出荷されてしまいネットでは「なんて残酷な」「かわいそう」といった同情の声が相次いだ。

マグロやタコは人間にとっておいしい食べ物であるが、一旦擬人化が行われると同情の気持ちが出てくるのもまた人間なのである。